- 2009年6月17日
「ジダが打撃でぶっ倒れる衝撃を与えたい」
『DREAM.10』でDREAM初参戦を果たす菊野克紀が公開練習!!- 6月17日(水)、都内・ALLIANCE-SQUAREにて、7・20『HEIWA DREAM.10 ウェルター級グランプリ2009決勝戦』(さいたまスーパーアリーナ)で行われるライト級ワンマッチでアンドレ・ジダと対戦する菊野克紀が、公開練習を行った。
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菊野はまず3分2Rの打撃のみのスパーリングを公開。ALLIANCEの渡辺悠太を相手に、鋭い前蹴り、強烈なパンチを繰り出していった。スパーが終わると、ミット打ち。このミット打ちが圧巻だった。菊野は、左ミドル、そして必殺技の一つ“三日月蹴り(※前蹴りと中段蹴りの中間軌道で蹴りを放ち、中足で相手の腹部を突き刺す、ヒットすれば悶絶間違いなしの技)”を各10発ずつ披露。一発放つごとに「ズバーーーン!!!!」という物凄い衝撃音がジム内に響き渡り、これには報道陣も固唾を呑んで見入っていた。
DREAM初参戦となる菊野は、中学・高校で柔道、高校卒業後6年間は極真空手を修行。現在は高阪剛氏率いるALLIANCEで鍛練を積み、今年4月には松本晃市郎を破り、DEEPライト級王者となった猛者だ。柔道、空手という日本武道をバックボーンに持つ菊野は、「高校生の頃から夢見ていた大きな舞台。いよいよだなという心境です。武道の強さ、日本人の強さを、あの大きな舞台で示したいと思います」と意気込み。独特の空手スタイルは今でも進化を続けていると明かすと、「練習していてもドンドン進化しているのが分かります。自分も楽しみだし、皆さんにも楽しんでもらえると思います」と自信の笑みを浮かべていた。
とは言っても、次の相手は強豪、アンドレ・ジダ。過去、アルトゥール・ウマハノフや高谷裕之からもKO勝ちを収め、今年4月にはK-1 ルールでK-1 MAX世界大会を2度も制したブアカーオ・ポー.プラムックからもダウンを奪った、世界トップクラスのストライカーだ。そんなジダについて菊野は「打撃が強くて、速くて、リーチが長い。(J.Z.)カルバンや(エディ・)アルバレスにも打ち負けていなかったですからね」と語り、やはりその打撃力には警戒している様子。しかし、「どう闘うかはまだ分かりませんけども」と前置きすると、「単純に寝技に行けば楽だと思うんです。自分は高阪さんの元で練習しているわけですから、寝技にも自信はあります。でも、この空手スタイルが大舞台でジダに通用するか、自分も楽しみなんです。ビデオで(ジダの試合映像を)見れば見るほど、『いけるな』と。打撃を当てるイメージ、(ジダの)打撃をもらわないイメージが高まっています。ジダが打撃でぶっ倒れる衝撃を与えたいですね」と打撃でのジダ攻略に手応えを感じているようだ。
また、DREAMで闘ってみたい相手について質問を受けると、「いつか青木真也選手と闘ってみたいです」と答えた菊野。「青木選手も必殺の武器を持つ選手。相手のいいところを消すのがうまいですよね。相手の力を出させないで勝つというのは、武道的に正しい闘い方。そのような寝技を持つ青木選手と、そのような打撃を持つ僕で、真剣で斬り合うような、一秒でカタがつくような試合をしてみたいです」とその理由について語っていた。
「ファンを驚かす自信はあるか?」との問いには、「あります! 柔道、レスリング、ボクシングが王道とされてきましたけど、こういうのも使えるんだぞというのを見せたいですね。空手を背負っているわけじゃないですけど、空手に育ててもらったわけですから、空手には物凄く感謝しています。これまで『空手は総合では通用しない』と言われたこともありましたけど、証明していない以上、言い返してもしょうがないんですよね。ですから、ここで証明して、空手に恩返ししたいです」と意欲。空手をベースにした新種のMMAファイター、菊野克紀。アンドレ・ジダを一撃必殺の打撃でKOすることはできるか!?
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