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2008年3月11日

川尻、仰天DSトレで「ヒザ蹴り対策はバッチリ」
石田は道衣対策で“帯”絞めを披露！

3月11日（火）、茨城県内・T-BLOODにおいて、3・15『HEIWA DREAM.1 LIGHT WEIGHT GRANDPRIX 2008 1st ROUND』（さいたまスーパーアリーナ）でライト級トーナメント1回戦に臨む川尻達也と石田光洋が公開練習を行った。
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春の到来を告げるかのような暖かな日差しの中、川尻と石田は両者の所属ジムであるT-BLOODに到着。多数の報道陣が詰めかける中、両者はまずスパーリングを展開すると、共に動きの止まらない軽快な動きを披露した。続いて両者はそれぞれ、トーナメント1回戦突破に向け行っていたという秘密特訓を公開。まず石田は、相手が柔道家のチョン・ブギョンということで、パートナーに柔道衣を着させてのスパーリング。石田は相手のバックを奪うと、道衣の帯をほどき、そのほどいた帯を相手の首に巻き付けるという荒技を敢行。さらに、猪木アリ状態から相手の両足を掴むとジャイアントスイングを繰り出した。一方の川尻は、懐からやおら私物のニンテンドーDS Liteを取り出すと、人気ソフト『見る力を実践で鍛える DS眼力トレーニング』を開始。なんのことか分からない報道陣を置き去りにし、タッチペンを駆使して黙々とプレイに集中していた。

秘密特訓終了後、囲み取材に応じた川尻と石田。大会まで1週間を切り、両者ともにコンディションは良好とのこと。
「特に怪我したとか風邪引いたとかもないので、順調に来ています。あとは、風邪とか引かないように、体調管理をしっかりして、当日をベストで迎えたいと思います」（石田）

「残り4日なんで今は調整なんですけど、ほとんど問題なく仕上がりました」（川尻）
と、好調をアピールした。

石田のライト級トーナメント1回戦の相手は、シドニー五輪柔道銀メダリストのチョン・ブギョン。この日は道衣を着たパートナーとのスパーリングを敢行した石田だが、これまでは特に柔道家対策はしてこなかったとのこと。「あまり柔道家対策はやってこなかったんですけど、道衣の可能性もなきにしもあらずだなと思って、柔道経験のあるT-BLOODのマネージャーに道衣を着てもらって、危険な技だけ対処法を学んだという感じです」と語った。しかし、「大晦日の青木（真也）君との試合を見ても、非常にポテンシャルが高いなと感じましたね。短い期間であれだけのことができるのはすごいですよ。一発を持っている選手ですから、十分に気を付けたいですね」と、ブギョンの総合格闘家としてのポテンシャルには警戒。さらに石田が警戒するのは、青木の腕を二度も極めかけたブギョンの腕ひしぎ十字固めだ。「十字対策は普段からやっているし、これまでの経験も生きると思います。ただ、あの態勢には持って行かれたくないですね。テイクダウンは考えていますけど、上になってからが一番危険な選手なので、そこは考えないといけないと思います。やみくもにタックルに入るだけだと危険だと思います」と語ると、「総合格闘技でのキャリアは僕の方が上ですけど、オリンピックで2番目の勲章をもらった選手ですからね。そういうことは考えずに、一人の強い格闘家として闘いたいと思います。やりようによっては、（ギルバート・）メレンデスよりやりづらいと思います」と、一人の強豪総合格闘家としてブギョンと対峙する気構えを見せた。

一方、DSでブラックマンバのヒザ蹴り対策を公開した川尻は、「これをやって動体視力を鍛えたので、マンバのヒザをもらうこともないと思います。試合当日はヒザがスローモーションのように見えると思いますよ。ヒザ蹴り対策はバッチリです」と自信。しかし、川尻がヒザ蹴り以上に注意しているのは、マンバのリーチの長さだ。「所さんとの2試合、宇野さんとの試合、宮田さんとの試合、K-1でのHAYATOさんとの試合、一通り全部見ましたけど、やっぱり危険ですよね。本当にリーチが長いので、試合は間合いの取り合いになると思います。いきなりタックルに行くとタイミングを合わされちゃうんで、ある程度は打ち合いにもなると思いますし」と試合展開を予想。しかし、リーチ対策も十分に行ってきたようで、「ジムに大きい人がいて、その人は空手もやっていて足技が得意。その人とガンガンやってきたので、対策はバッチリだと思う。ただ、実際のリーチが分からないから、リーチが予想内ならいいんですけど、予想外だったら試合中に修正していこうかなと思います。でも、そのジムの大きい人っていうのは、190センチありますからね。大丈夫だと思います」と余裕の笑み。「マンバのビデオを見ていて思ったんですけど、僕が負けるとしたらKO負けしかない。負けるとしたら、病院送りだと思う。それしかない。だから、何がなんでもKOか一本で勝って自分をアピールしたいですね」と打倒マンバを誓った。

ライト級トーナメント1回戦で共に難敵と激突することとなった川尻と石田。4日後、両者は揃って勝ち名乗りを挙げることはできるか!?