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2008年3月21日

「チョン・ブギョン戦は、自分が引退するまで絶対に忘れちゃいけない試合です」
石田光洋インタビュー

『HEIWA DREAM.1 ライト級グランプリ2008 開幕戦』で行われたライト級トーナメント1回戦でチョン・ブギョンを破り、5月11日(日)に開催の『HEIWA DREAM.3 ライト級グランプリ2008 2nd ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)での同トーナメント準々決勝進出を決めた石田光洋にインタビュー。2nd ROUNDに向けての意気込みを語った。【取材日:2008年3月16日】

■「自分を信じ切れずに膠着してしまって“情けないなぁ……”」

──2nd ROUND進出、おめでとうございます。怪我は大丈夫ですか?
石田 大きな怪我はないですね。少し体が筋肉痛なのと、少し右手首を痛めたくらいで。
──右手首はどうされたんですか?
石田 パンチを打った時に、その衝撃で少し。でも大丈夫です、はい。
──改めて試合を振り返ってみていかがですか?
石田 一言で言ったら、「情けない」の一言ですね。
──試合が終わって、走ってリングを後にして、控え室に続く扉を開けた途端に座り込んでしまいましたが……。
石田 もう、メダルを掛けられても“そんな権利あるのか!?”とか、自分が本当に情けなくて、とにかくあそこにいることがつらくなっちゃって……。本当につらかったです。
──自分の試合ができなかった?
石田 できなかったですね。もっと自分に自信を持って動けばよかったんですけど、相手の腕十字を警戒しすぎて自分の動きができなかったですね……。
──作戦的にはどのように考えていたんですか?
石田 どんどんローを蹴っていって、ローで足を効かせて、パンチで打撃勝負に行こうと思っていたんですけど、思っていた以上に相手の前に出る圧力がすごかったんで、そこはちょっと計算外でした。あと、下からの蹴り上げも強かったですね。
──打撃勝負というのはパウンドでのKOを狙いに行ったと?
石田 ええ、ローが効いてくると、ガードポジションでも足が利かなくなってくるので、十字も怖くなくなってきますからね。ですので、ローを蹴って、タックルで倒して、上からパンチを落とそうと思っていました。
──チョン・ブギョン選手は強かったですか?
石田 強かったですね。気持ちが強かったです。リングに上がって向き合った時から“お前には絶対に負けねえぞ!”って気迫がすごく伝わってきましたし、気持ちが切れないんですよね。総合の経験は浅いですけど、経験を積んだら恐ろしいなと思います。
──入場した時はすごい声援でした。
石田 ですね。今までにないくらいの声援を送ってもらって、すごい期待感を感じましたし、でも、そういう人たちを失望させてしまったのが、すごいつらかったです。自分を信じ切れずに膠着してしまって“情けないなぁ……”と。

■「自分に自信を付けて、次に挑みたいと思います」

──他のライト級グランプリの試合で気になった選手はいますか?
石田 アップをしていたんで全部は見ていないんですけど、試合が終わった後にテレビを見ていたら、エディ・アルバレス選手とアンドレ・ジダ選手の試合をやっていたんですけど、あの試合はすごかったですね。アルバレス選手はちょっと気になります。
──アルバレス選手に対してはどんな印象を持ちましたか?
石田 総合的になんでもできる感じですし、体のバランスがすごくいいなと思います。強いと思いました。
──試合は途中で終わってしまいましたが、J.Z.カルバン選手にはどういう印象を持ちましたか?
石田 入場が長いなぁと(笑)。すごいリラックスしているなぁと思いましたね(笑)。でも試合になったら、HERO’Sで2度もチャンピオンになった選手ですから、強いですよね。思いっきりパウンドを打ってもしっかり当てていますし、力の強さも感じました。もうちょっと見たかったなと思います。
──2nd ROUNDで闘ってみたい選手はいますか?
石田 本当にみんな強いですけど、しいて言えば外国人選手と闘ってみたいですね。
──2nd ROUNDに向けて練習はいつから再開しようと思っていますか?
石田 練習ができるようなコンディションになったらすぐに始めようと思っています。昨日の試合のことは、自分が引退するまで絶対に忘れちゃいけない試合だと思っています。反省点がすごくたくさんあった試合ですので、そこを直して5月の2nd ROUNDを迎えたいと思います。
──具体的な反省点というのは?
石田 やっぱり気持ちの問題ですよね。自分に自信を付けて、次に挑みたいと思います。
──昨年大晦日に試合をしてから昨日、5月とコンスタントに試合が組まれています。やはり練習するにしても昨年とは違いますか?
石田 やっぱりすぐに試合ができるのは嬉しいです。試合が決まって相手も決まると、練習でもテンションが上がりますし、すごく集中して練習ができるんで充実していますね。
──相手は決まっていませんが、2nd ROUNDに向けての抱負をお願いします。
石田 1回戦は本当に自分が情けないなと思ったし、ファンの皆さんに申し訳ない試合をしてしまいました。この反省を生かして、2nd ROUNDでは自分を信じて闘おうと思いますので、応援よろしくお願いします。