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2008年4月29日

4・29『DREAM.2』さいたまSA大会
出場ファイターの試合後のコメント PART.4

熱戦が続いた『OLYMPIA DREAM.2 ミドル級グランプリ2008 開幕戦』（さいたまスーパーアリーナ）。激闘を終えたファイター達の試合後のコメントをお届けする。

■イアン・マーフィー「現時点での自分のベストは尽くせた」

──試合の感想は？
マーフィー　残念です。エキサイティングな内容だったので、ファンは喜んだと思うけど。
──ジャカレイ選手の印象は？
マーフィー　柔術が強いということは知っていたので、もっと準備ができたらよかったな。ただ、現時点での自分のベストは尽くせた。今後もトレーニングを積んでがんばりたい。

■田村潔司「自分と船木さんでしかできない試合だったと思います」

──試合の感想は？
田村　試合に向けての練習は平常心でやれたんですけど、「試合をやれるのかな？」っていう感じでした。前日から今日にかけてすごくナーバスになってまして、移動するときも、10分後自分はどうなってるのかとか、15分間闘うのかなとか、いろんな緊張感だったり、ナーバスだったりっていうのがありましたね。試合はすっきり白黒ついたんで、今はナーバスになったぶんすっきりした感じです。
──打撃戦になったのは、船木選手から打撃を放ってきたからですか？
田村　自分の考えなんでなんですけど、最初のファーストコンタクトは自分が取って、ローも一発入って、船木さんの顔色が変わって前に前にというような感じで出てきたので、前に出てこられると、距離を保ちながら仕掛けないといけないので。
──テイクダウンをしたとき、船木さんはかなり無防備に見えたんですけど。
田村　本能的に自分の左足をかけて倒したんですけど、それ以前に自分のパンチが効いてるようなイメージだったので、船木さんがどう対処したのかはわからないですけど、自分の攻撃としてはそういう流れですね。
──KOした瞬間は？
田村　船木さんの力が抜けていくような感じで。1発か2発、鉄槌を打ったときに、船木さんの力が抜けていくような感じが自分では分かったので、そういうきれいなKOというか、船木さんだからできたというか。複雑な心境です。煽りVで昔の思い出が蘇ったりしました。
──試合を終えての感想を。
田村　自分と船木さんでしかできない試合だったと思います。1分弱のなかで、20年間積み重ねてきたものをお互いにぶつけてきたような感じでしたね。
──船木選手の攻撃で効いたのは？
田村　中途半端な距離があったので、その辺は反省しないといけないと思います。船木さんが出てきて、ここは下がったらいけないなっていう格闘家としての本能が出ましね。
──イメージしていたことと違っていた部分は？
田村　昔よく練習していて、20年前の船木さんだったんだなと。自分が成長して、どれくらい船木さんに近づけたのかなという。ナーバスな部分と不安な部分があったので、今は白黒決着がついてすっきりしています。
──打撃でいきましたが。
田村　殴っちゃいましたね。まあ、勝負論なんで殴っちゃいましたっていう感じですね。
──試合後に船木選手とお話されていましたが。
田村　試合が終わって凄くホッとして、まあ僕は「うれしいです」と。船木さんも「俺もうれしいよ」と。お互いに一緒に頑張ろうというような感じでしたね。

■船木誠勝「ちょっと前進できたと思います」

──試合の感想を。
船木　いいパンチが入って“いける”と思ったんですけど、何発か入って気が付いたら天井を見ていたというか。セコンドから後で、いいローを何発か蹴っていたというのは聞きました。
──練習の成果は？
船木　自分のパンチが何発か当たったっていうのはわかるんですけど、後の記憶はありません。後でビデオを見たいですね。
──作戦は？
船木　打撃のリズムを取り戻すということと、田村選手がサウスポーということで、その対策をやりました。
──具体的には？
船木　それはチーム・ドラゴンの秘密なんで言えません。
──打撃でいったのは？
船木　打撃はどんなキャリアのある選手でも、当たれば倒せるものなので。これからも打撃ありきでいきたいです。
──田村選手については？
船木　いろいろ複雑なものがあるというか。リングで肌を合わせるとお互いに獣になるというか、やっぱりファイターでしたね。悔しいですね。気が付いて照明が目に入ったとき、凄く悔しかったですね。もっと強くなりたいと思いました。
──大みそかとの違いは？
船木　リングに上がったときから、今日はやる気がみなぎっていました。それは前回とは違うなと思いました。ちょっと前進できたのかなと。前回は余裕がありすぎて、逆に今回はちょっと落ち着きがなかったと思います。
──懐かしさは？
船木　リングで向かい合って、田村選手の足を見たとき、練習生だった頃を思い出しました。過去があるから今があるっていうのは、否定できませんから。まだそれに関しては、答えが出ませんね。それっていうのはUWFです。田村選手は自分にはできない生き方をしているので凄いなと思いますね。
──今後は？
船木　試合間隔は空けたくないですね。明日からでもトレーニングしたい気持ちです。なんだかんだで、復帰してからまだ2試合目ですから。セコンドの前田さんも「まだまだ2試合目ですよ。勝つまでやりましょう」と言われたので。ちょっと前進できたと思います。