- 2008年5月7日
佐伯広報による座禅修行で“無”の境地へ……
川尻達也&石田光洋が公開練習!!- 5月7日(水)、茨城県内・T-BLOODにて、5・11『HEIWA DREAM.3 ライト級グランプリ2008 2nd ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)で行われるライト級トーナメント2回戦でルイス・ブスカペと対戦する川尻達也と、宇野薫と対戦する石田光洋が公開練習を行なった。
川尻と石田はそれぞれ3分1Rのスパーリングを公開。まずは川尻のスパーから行われ、T-BLOODのトレーナーをスパーリングパートナーに打撃のみのスパーを披露した。ボクシンググローブを着けた川尻は、鋭いジャブで相手との距離をはかると右ストレートから強烈な左ボディ! 上下に打ち分ける多彩なコンビネーションを見せた。一方の石田はオープンフィンガーグローブを着用し、同じくT-BLOODのトレーナーを相手に総合のスパーを展開。石田はタックルを切ると、サイドポジション、そして四点ポジションからのヒザ蹴りを多用し、DREAMルール初の宇野に対し、同ルールでは一日の長があることをアピールした。
そして、川尻、石田ともに公開スパーを終えると、なぜか2人は目を閉じ座禅を開始。すると2人の背後に、竹刀を持った佐伯繁DREAM広報がフラリと姿を現した。こ、この展開は……。そう、4・29『DREAM.2』で青木真也のJ.Z.カルバン戦勝利の一因(?)にもなった、佐伯広報による座禅修行のスタートだ! 佐伯広報からの「今日はジャージを忘れたけど、黒の正装で来ました。さあ、“無”になりなさい」の呼びかけに応じ、無念無想の境地を目指す川尻&石田。微動だにせず集中している様子の川尻に対し、佐伯広報は「クラッシャー、さすがだ。お前は“無”の境地になっている。お前は必ずや勝利するだろう」と絶賛だ。しかし、一方の石田は肩を振るわせ落ち着かない様子。佐伯広報はすかさず石田の心の乱れに気付き、「石田、お前は“無”になっていない。いろいろ言いたいことはあると思うが、“無”にならないと勝てないぞ!」と竹刀で渇。そして、「オレのパワーをお前たちに送る。決戦まで数日。真っ直ぐに進みなさい。アイヤァァァ~!!」と佐伯パワーを2人に注入し修行は終了した。
座禅の効果からか、スッキリとした表情で囲み取材に応じた2人。
「すごいパンチもキレてて、いい仕上がり具合。当日は思いっきり相手を叩きつぶしたい。このコンディションなら全力で叩きつぶせると思います」(川尻)
「風邪を引くこともなく順調にここまで来ました。当日まで気を抜かないようにしたいと思います」(石田)
と、まずはグッドコンディションをアピール。そして、ライト級グランプリ2回戦に向けての意気込みを語った。
川尻の2回戦の相手はルイス・ブスカペ。先月4日に行われた記者会見では「1回戦では不甲斐ない試合をした」と語っていた川尻だが、ブスカペ戦を前に、「邪念というか、一本で勝つとかKOで勝つとか、そういう気負いをなくして、ただ単純に目の前の敵をぶっ倒すだけです」とまさに“無”の境地に至ったことを告白。「ブスカペ? 興味ない。今回はビデオも見ていない。なめているわけではないけど、今回は自分との勝負に重点を置いていますから。自分を出せればオレが一番強いと思うし」と自信を漲らせていた。明日8日に30歳の誕生日を迎えるが、「試合がなければ30歳までのカウントダウンで複雑な心境でしょうけど、試合前なのでまったく気にならないですね。今、言われるまで忘れていましたし」と完全に試合に向け集中している様子。「DREAMを盛り上げたいとか、エースがどうだとか、一本かKOで勝つとか、めんどくせえ。わがままにやりたいことだけをリングの上で表現しようと思う」と相手を“破壊”することのみに集中していることを明かした。
一方、主催者推薦枠として2回戦からエントリーの宇野薫と対戦する石田。カード決定当初は宇野が主催者推薦されたことに対し、「正直あまり納得はしていません」と不快感をあらわにしていた石田だが、「昨日の宇野さんの公開練習の模様をインターネットで見て、『あっ、そういうことも言っていたな』と(笑)。練習しているうちに、単純に宇野さんに勝ちたいという気持ちだけになって、気づいたら忘れていました。佐伯さんのおかげで“無”の境地になりました」とその心境に変化があったことを明かした。改めて宇野の印象について聞かれると、「試合運びがうまい。試合では守山(竜介:和術慧舟會東京本部代表)さんや廣野(剛康)さんの指示を受けてノビノビと闘っている印象があります。向こうにペースを握られるとやっかいですね。試合はペースの握り合いになると思います」とコメント。そして、「対策はいろいろ考えていますけど、当日は思いっきり宇野さんにぶつかろうと思います。長引けば長引くほど泥試合みたいになるかもしれません。でも、ドロドロしていてもブサイクな試合でもいいんで、思いっきりぶつかりたいと思います」と真っ向勝負を宣言した。
心身ともに万全の状態でライト級グランプリ2回戦に臨む川尻と石田。ブスカペ、宇野を破り、2人揃って決勝ラウンドに駒を進めることはできるか!?
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