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2008年6月15日

6・15『DREAM.4』横浜アリーナ大会
出場ファイターの試合後のコメント PART.6

熱戦が続いた『OLYMIA DREAM.4 ミドル級グランプリ2008 2nd ROUND』(横浜アリーナ)。激闘を終えたファイター達の試合後のコメント、そして笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーの大会総括をお届けする。

■メルヴィン・マヌーフ「とにかくベルトが欲しいんだ」

──試合の感想をお願いします。
マヌーフ 桜庭に勝てて嬉しい。伝説に勝てたことで、自分も伝説の仲間入りができたんじゃないかなと思う。とにかくベルトが欲しい。それが自分の目的なんで、それを果たしてから休みたいと思う。
──作戦通りですか?
マヌーフ そうだね。リラックスして臨もうと思っていたよ。桜庭がどう仕掛けてくるのか分からなかったので、慎重に行こうと思っていたんだ。桜庭のタックルを受けないように、タックルが来たら切ろうと集中していたよ。桜庭が頭を振っていたので、ハイキックを狙って蹴ったら体勢を崩したので、そこから一気に攻めたんだ。桜庭が場外に落ちないようにちゃんと引き込んで攻めることができたよ。
──早い時間で終わりました。
マヌーフ 自分でもビックリしているよ。長い試合になると思っていたので、じっくり間合いを取ろうと思っていた。
──ゲガール・ムサシ選手が対戦を希望していましたが?
マヌーフ 自分の目標はあくまでもベルト。だから誰が相手でも構わない。とにかくベルトが欲しいんだ。なんでムサシが対戦を希望しているか分からないが、同じオランダ出身というのが理由なら、それはそれでOKだと思う。

■桜庭和志
※左腕尺骨骨折の疑いがあるため病院へ。ノーコメント

■笹原圭一イベント・プロデューサーの大会総括

笹原 今回のミドル級グランプリに関しては、4試合をやって、そのうちの2試合が判定、もう2試合は早い時間での決着ということだったんですけど、格闘技の残酷さというか……。2試合の判定に関しては、本当に実力が拮抗しているので過酷な試合になりましたけど、残酷さと過酷さの両方を感じるような結果になったのかなと思います。桜庭選手に関して申し上げますと、闘う前からちょっとケガをしてる中で出ていただいたというところがあったものですから、それでも真正面からぶつかっていただいて、その姿勢には本当に頭が下がるというか、感謝の言葉しかないです。残念な結果となりましたが、これから先、まだまだストーリーは続いていくと思いますので、桜庭和志の新しい夢の続きというのを、作り手側である私たちも当然考えていかなければいけないと思いますし、またここから新しい夢を桜庭選手ご自身の手で紡いでいただければと思っています。メイヘム選手とジャカレイ選手は、本当に実力者同士で拮抗した試合だったと思うのですが、最後は力を使い果たした消耗戦で本当に僅差だったと思います。メイヘム選手は負けましたけど、印象に残る試合をしました。金選手と弁慶選手の試合は、本当に不運というか、今回は弁慶選手は狙ってなかったとは思うんですけど金選手がこういう形でケガをされてしまって、食い合わせというか、本当に不運だなと思いました。それも含めて勝負ということなんでしょうけど、そういう残酷さが際立った闘いになったのではと思います。ユン選手、ムサシ選手に関しても、スリリングな試合で、ユン選手は十字を極めかけましたけど、最後はムサシ選手が振り切ったという印象を受けました。ムサシ選手はまだ若い選手なので、勝ちましたけど、個人的な感想で言えば、もっとできるんじゃないかなと期待をしています。ライト級の組み合わせ抽選を行なったんですが、やって良かったと思っています。神様が決めたカードだと思いますので、あとは4選手が素晴らしい試合を大阪でしていただけることを祈るばかりです。どの試合もいい試合になるんじゃないかと、今から期待をしています。非常にお客様の反応も良かったので、この方法を次のミドル級でまたやるかはまったく決めていないんですが、最後を抽選で決めるというのはいいのかなと思っています。他の試合に関してですが、所選手は今回DREAM初参戦できっちり勝って、関門を突破して、次のステップに進んだのかなと思います。フェザー級は本当に期待している階級なので、所選手にはぜひ牽引していただきたいなと、期待しています。アリスター選手は相変わらず打撃が強かったですし、リング上でミルコ選手という名前も出ていましたが、次にすぐに組むという話ではないんですが、それに値する内容だったのではと思っています。ハレック選手は、対戦カードが変わって急なオファーだったんですけど、らしい試合をしていただいて、ガジエフ選手も急遽対戦カードが変わった中で試合をしていただいてことに関しては、本当に感謝したいです。全体的な感想を言うと、特にミドル級は残酷だなと、まざまざと感じています。ハッピーエンドにはならなかったんですけど、それも含めて格闘技かなとは思っているのですが、それにしてもやっぱり、というような気持ちを思わずにはいられないというのが、正直なところです。
──金選手の状況は?
笹原 金選手はそのまま病院に行ってもらっています。詳しい状況はまだ出ていませんが、骨折なのか脱臼なのかというのはまだ分かりません。
──桜庭選手が試合前にケガをしていたというのは、具体的にどの箇所を?
笹原 ヒザと、指もケガしていた言っていました。
──フェザー級は何キロでやる予定ですか?
笹原 まだ決めてないです。62にするのか、63になるのか、それとも64になのか、はたまたバンタムという階級も考えられるんですけど。現時点では、フェザーとバンタムを分けようとは思っていないのですが、そこはもうちょっと考えたいなと思っています。
──今後フェザー級で大きな大会をやっていく可能性というのは? 三島選手とか今成選手とか、いい日本人選手がたくさんいると思います。
笹原 おっしゃるとおりいい選手はたくさんいますので、名前が挙がった選手以外でも海外にもいい選手はたくさんいますので、グランプリというのも構想の中には入っています。ただ、具体的にはまだ決まっているわけではありません。