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2008年7月17日

「今回のチャンスは絶対に生かしたいと思います」
宮澤元樹インタビュー

7・21『HEIWA DREAM.5 ライト級グランプリ2008 決勝戦』(大阪城ホール)、ウェルター級ワンマッチで弘中邦佳と対戦する宮澤元樹にインタビュー。DREAM初参戦に向けての意気込みを語った。【取材日:2008年7月10日】

■「最初は冗談なのかなと思いました」

――記者会見ではすごい緊張しているように見えました(笑)。
宮澤 いやぁ、会見場に入った瞬間はめちゃくちゃ緊張しました(笑)。試合のときよりも全然緊張しましたね。この前の試合のときと比べて何倍も緊張したと思います(笑)。ボクの持っていた記者会見のイメージって、もっとラフな感じで軽く終わるのかと思っていたんですよ。でも、全然そんなことなくて、すごくガチガチな空間だったのでビックリしました。
――ともあれ、DREAM初参戦が決定しました。今の心境から教えてください。
宮澤 急な話だったのでビックリしているというか、まさか自分がDREAMに出るとは思っていなかったんで驚いていますけど、でも、このチャンスは絶対に生かしたいという思いでいっぱいですね。
――今回のオファーを聞いたときはどう思いましたか?
宮澤 最初は冗談なのかなと思いましたね。ウチ(GCM)の社長からメールで言われたんですけど、話半分で「まさか実現はしないだろうな」と思っていたんです。でも、「とりあえず練習はしておけ」と言われていたので練習していたら、ドンドン話が具体的になってきて……気付いたら本当に決まっていたって感じでした。
――DREAMの印象について教えていただけますか。
宮澤 PRIDE、HERO'Sからつながっているイベントなので、演出とかがかっこいいなと思います。あと、会場の大きさも違いますよね。試合ではいつも緊張しないんでリングに上がっちゃえば大丈夫だとは思うんですけど、観客の多さとか花道の長さはちょっと不安です……。
――ちなみに、今までの試合で一番大きな会場はどこですか?
宮澤 ディファ有明ですね。ですから、今度はその10倍くらいの大きさですよね? ……花道はバーっと走って、すぐにリングに入りたいです(苦笑)。1万人の中に自分がいることを想像すると、ちょっと緊張しますね。

■「上に上がりたいんなら、絶対に勝たなきゃいけない」

――弘中邦佳選手の印象は?
宮澤 力が強くて、身体能力が高い印象があります。
――数ヶ月前に一緒に練習されたそうですね。
宮澤 はい。何年か前に東京本部で1、2回練習したことがあって、ここ1年くらいの間にウチのプロ練習のときに一緒に練習したことがあります。
――一緒に練習されたこともあってやりづらさはないですか?
宮澤 試合が決まったら“敵”です。普段はどの選手に対しても“憎い”とかそういう感情はないんですが、試合が決まれば、その相手はとにかくいつもどおり倒すだけの存在です。一緒に練習したことがある人だからとか、そういうのは関係ないです。だから、やりづらさとかは特にないですね。でも、会見のときに、ちょっと会って話したときは気まずいなって感じでしたけど(笑)。
――ちなみに、会見ではどんな話をされたんですか?
宮澤 「闘うことになるとは思わなかったですね」と言われて、「本当ですね」って答えました(笑)。
――弘中選手のどこを一番気を付けますか?
宮澤 UFCの試合とかを見ていても、体の力が強いからパンチの一発が重そうなんですよね。そんなにテクニカルな打撃をする選手ではないと思うんですけど、パンチ一発一発の威力が強い。寝技で自分が下になったときのことを考えても、そこは気を付けたいと思います。
――弘中選手よりも自分のほうが優っていると思う部分はどこですか?
宮澤 気持ちの強さです。あと、弘中さんは連敗している立場で、ボクは連勝してきて上がっている立場というのは大きいと思います。気持ちの面で、上がっている者と下がってきている者の差は試合で出ると思います。
――今回の試合に勝利して、狙うはDREAMへの継続参戦ですか?
宮澤 もちろんそうです。ボクが今回負けたとしたら、「アイツ、やっぱり負けたな」で終わると思うんです。そうなったら、「じゃあ、さようなら」ですからね。とにかくいい試合をして勝たないと、こういう場には出続けられないと思うんです。だから、今回のチャンスは絶対に生かしたいと思います。前回のCAGE FORCEでは元修斗のチャンピオンの山下(志功)選手と闘ったんですけど、そのときもボクが山下選手に挑戦する立場で、負けたらただの噛ませ犬で終わっていたと思うんですよ。上に上がりたいんなら、絶対に勝たなきゃいけない。その立場は前回も今回もまったく同じです。ボクは噛ませ犬にはなりません。前回と同じで、絶対に勝つつもりでいくだけです!
――そして、ゆくゆくはDREAMウェルター級のトップ戦線に食い込んでいきたいと。
宮澤 はい。今後、DREAMウェルター級がどう展開されていくのか分からないですけど、(桜井)マッハ(速人)選手、ニック・ディアス選手とかすごい選手がいるんで、やっぱりそういうトップの選手と闘ってみたい気持ちはあります。
――最後に弘中戦に向けての抱負を聞かせてください。
宮澤 KOか一本を狙うのがボクの信条なんで、KOか一本で勝ちたいと思います!