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2008年7月19日

7・21『DREAM.5』大阪城ホール大会直前!!
出場ファイターに意気込みを聞く! PART.3

いよいよ2日後に迫った7・21『HEIWA DREAM.5 ライト級グランプリ 2008 決勝戦』(大阪城ホール)に出場するファイターに、現在の心境、試合への豊富、対戦相手の印象などを聞いた。【取材日:2008年7月19日】

■ジョセフ・ベナビデス「現時点で試合はあると言われています」

「現時点で試合はあると言われています。KIDが欠場だと聞いたときは、『まさか!』という思いで信じられませんでした。世界でトップを張っているKIDのようなファイターと闘えるチャンスは、一生に一度しかないと思ってたのに、あっという間にこのチャンスが逃げてしまった。だが、相手がどうであれファンの皆さんに喜んでもらえる試合をしたいと思います。(KIDが『逃げたと思われたくないので復帰戦でぜひ闘いたい』と語っているが?)すごくいいことです。ずっとKIDと試合がしたかったのでその時はぜひ闘いたいと思います。急に対戦相手が変わるようですが、試合は戦争だと思っているので万端の準備ができています。相手が変わったからといって状況が厳しくなったということはないと思います。相手が誰であれ、100%の準備をして試合を迎えます。ファイターとして試合直前に対戦相手が変わることに何のメリットもないと思いますが、このDREAMで闘うということ自体を楽しみたいと思っています。MMAは、2005年の後半にトレーニングを開始し、2006年にデビューしました。格闘技歴は高校時代にレスリング、大学時代にも少しやりました。レスリングでは一度ニューメキシコ州のチャンピオンになったことがあります。そして準優勝が2回。MMAはおもにカリフォルニア州のPFCというイベントで闘っています。これまですべて一本かKOで勝っていますが、いろいろ得意な技、パターンを持っています。グラウンドではチョークが得意で、スタンドではボクシングとキックボクシングの動きがベースとなっています。このDREAMというイベントで、とにかく勝ちたいです。非常にスピードのあるワクワクする試合をみせたい。当初はKID選手に勝つことによってこの軽量級で自分が強いということをお見せするつもりでいましたが、今は誰が相手であろうと、とにかく判定ではなく、一本かKOで勝ちたいと思います。日本のファンの皆さん、本当にいい試合をしたいと思います。頑張りますのでよろしく……いや、日本に僕のファンがいるとは思えないので、やっぱり何とも言えません(笑)」

■柴田勝頼「人生の中で一番集中する15分間」

「いま、非常に落ち着いてますね。一瞬、こう(試合が)脳裏をよぎる時がるんですけど、その時はゾクゾクしますね。いい感じだと思います。明らかに今までの人生のなかで大一番だと思います。(秋山選手が余裕の態度を崩さないが?)気にならないスね。リングで闘って、勝つだけなんで。今までと違う覚悟はしてますね。負けられないというよりも『勝つ!』と決めて挑む。刀と刀の闘いだったらどちらかが死ぬじゃないですか。そんな感じです。これは決戦です。『勝ちたい』じゃなくて『勝つ』。船木さんからは試合に関してテクニック的なアドバイスはあんまりないんですけど、自分を信じてもらって、『柴田のやりたいようにやっていいよ。やったほうがいいよ』と。本当に自分を理解していただいてますね。(秋山選手はプロレスラーとの因縁が深い?)これは何かあるんだなと思いますね。たまたまじゃないと思います。このタイミングで自分が秋山選手と闘いたいと思ったのは偶然ではなく必然だと思います。プロレスラーとしてもそうですし。こないだ力道山のお墓参りに行ったんですよ。気持ちを引き締めるために。なんかこの試合は使命というか、俺がやるべきことなんだなっていう試合ですね。(秋山選手の印象は?)良くないですね。気に喰わないってことじゃないですけど、そのへんは……伏せときます。(秋山が)余裕とかあるのも自信があってのことだと思いますし、腕に自信がなければあんなふうに振る舞えない、歌だって唄えないだろうし。俺は必死にやるしかないですから。まあ、闘ってみてからだと思いますね。向こうが強いのは確かなんで。一瞬のスキも与えないようにしないと、一瞬で喰われてしまうと思うんで。とにかく人生の中で一番集中する15分間だと思います。皆さんは自分に対して絶望的なイメージだと思うんですよね。崖っぷちだとか。それはわかるんですけど、自分にはこの試合に希望が見えるんですよね。楽しみなんです。(どんな試合展開になると思いますか?)自分で自分がどう動くか予想がつかないんですよ。本能のままに動こうと思ってるんで。考えて動くと間に合わないんですよ。練習でも考えないで動く時が一番いいんです。(ファンにメッセージを)命を賭けて闘いたいと思います。よろしくお願いします」

■秋山成勲「あぁ、すげえ気合い入ってんねんなぁ」

「久々に大阪に帰ってきて、そこで試合ができるっていうのは嬉しいですし、それプラス、久々に試合ができるというのも嬉しいなぁと思います。コンディションも悪くないです。柴田選手の試合は見ました。ミラー選手との試合ですね。あの試合だけでは全体的にどういうふうに判断していいか分からないんですけど、あの試合の中から何か一つ言うのであれば、『(柴田は)怖がらない選手だな』という印象は残りました。打撃もキレイなストレートを打つなとも思いました。特別に今回の試合用の練習というのはしてません。自分が今持っているスキル、ポテンシャルを上げることを考えて、自分の体調を気にしつつ練習してきました。殴り合い? 殴れるなら殴りたいし、でも殴られるのはイヤなんで、うまいことできればと思います。まあ、でも特別打撃戦ではなくても試合の流れに任せようと思います。どんな試合になるかはイメージできませんが、まあ、判定はないですよね。それはまったく考えてないです。柴田選手も考えてないでしょう。勝つにしろ負けるにしろ、みんなが分かるような試合になると思います。(柴田選手は気合い十分です)どうなんやろ? ……あまり気にしてないです。だから、『あぁ、すげえ気合い入ってんねんなぁ』と思うくらいですね。(逆に秋山選手はいつも以上にリラックスしているように見えます)そんなことないと思うんですけどね。いい緊張、そしていい落ち着きでやることがベストだと思うんですけど、今、自分がそういう状態だと感じ取れるということは落ち着いているのかもしれませんね。(昨日18日にKID選手の欠場が発表されたことについては?)そう、すげえブルーになりましたよ、オレ……。数字(視聴率)数字って言うのもあまりよくないんですけど、格闘技を盛り上げるという意味でも、KID君は欠かせない存在じゃないですか。格闘技を盛り上げるというのがボクたちの役目なんで。だからKID君がいないというのは、数字とかじゃなく、単純に試合を見られないというのが残念ですね。ボクもすげえ見たかったです。(DREAM初参戦。DREAMでの秋山選手の目標は?)階級を通り越した“何か”を作っていきたいです。だから、同じ体重でもいいんですけど、自分よりも大きな選手であったり、逆に小さい人であったり、いろんな形で格闘技というものをもう一回作り直していければいいなと考えています。(ファンにメッセージを)自分の場合、日本もそうですけど韓国のファンもたくさんいてるんで、すごく待っていてくれたみたいなので、だから画面上になると思うんですけど、会えるのを楽しみにしています!」