- 2008年9月15日
「あまりデカイこと言ってると、自分みたいな無名の選手に足元すくわれるよ」
外岡真徳インタビュー- 9・23『OLYMPIA DREAM.6 ミドル級グランプリ2008 決勝戦』(さいたまスーパーアリーナ)のミドル級ワンマッチ、秋山成勲と対戦する外岡真徳にインタビュー。秋山戦への意気込みを語ってもらった。【取材日:2008年9月12日】
■「正道空手のためにもいい試合をしたい」
――総合デビューが2007年10月のHERO'S韓国大会。それまで空手家として輝かしい成績を残されてきたわけですが、そもそも総合を始めたキッカケというのを教えていただけますか。
外岡 正道会館の職員を5年ぐらいしてまして、金(泰泳)さんとかが総合をやり始めたので自分もやろうと思ったのがキッカケですね。
――普段、総合の練習はどれくらいやられてるんですか?
外岡 できる時は、週6で総合ですね。場所は正道の総本部がメインです。キックの練習もしたり、寝技のスパーもしたり。金さんやDEEPとかにも出ている徳永(純三)とか、とにかく練習相手は豊富にいますんで。
――今回、DREAM初参戦となるわけですけど、外岡選手にとってDREAMはどんな舞台ですか?
外岡 総合最高峰の大会。そのリングに上がれることは光栄ですね。
――DREAM=夢ですけど、外岡選手の夢ってなんですか?
外岡 いや、けっこう今の状態が夢かなと思うんですけど(笑)。どれだけ自分が観てる人にとって大きな存在になれるか。影響力のある人間になりたいなと思います。昔は、野球をやってたらプロ野球選手になりたかったし、バスケをやってたらバスケの選手になりたかったですね(笑)。とにかくみんなに知ってもらえるような、一番上のポジションに立ちたいなというのはあります。持てる力を出し切ればいい結果が出るんじゃないかなと思います。
――もちろん総合でも。
外岡 そうですね。やるからにはトップに立ちたいと思います。
――DREAM初参戦の相手は秋山成勲選手です。秋山選手の印象を教えてください。
外岡 印象……、まあいろいろ試合とかテレビで見た感じでは、自分とはあまり合わない人だなあとは思うんで、そのぶん喧嘩を仕掛けるつもりでやったろうかなと思ってますけど。
――「自分とはあまり合わない」とは?
外岡 人に対して思いやりがなかったりとか、尊敬の態度がないので。過去に“あれをした”“これをした”というのは自分はあんまり気にしてないんですけど、人間的なものですよね。
――空手vs柔道ということで、同じ武道家対決となります。
外岡 まあ、何でもやるっていうのは、ある意味武道的なのかなと思いますが、自分の目指している武道とは同じではないなと。やっぱり喧嘩になるでしょうね。まあ、それなりの戦績を残してるんでデカイことを言うのはいいと思うんですけど、あまりデカイこと言ってると、自分みたいな無名の選手に足元すくわれるよ、と。
――秋山選手は過去に金選手とも試合をしています。
外岡 あれは全然決着がついてないと思うんで、自分は金さんのためにもやりたいと思います。正道会館があるから今の自分があるし、いろんなものを与えてくれたんで、正道空手のためにもいい試合をしたいと思います。正道会館のいち代表として、正道のために頑張ります。
■「ぜひ自分のローキックを味わってもらいたいですね」
――正直、このタイミングで秋山選手が外岡選手を選んだということは、秋山選手からすると……。
外岡 ナメてくれるのは正直、ありがたいですけどね。ま、やってみたら分かるよって。
――秋山選手の穴は見つけましたか?
外岡 穴はたくさんあると思うんですけどね。ただ、勢いがありますから。でも自分も勢いに乗ってるんで、どっち(のパンチ)が当たるかなってところですね。
――秋山選手の凄いと思う点は?
外岡 対処は素早いなと思います。野性のカンがあるんだと思います。
――自分が優ってると思う点は?
外岡 打撃に関しては負けることはないと思いますね。たぶん自分のローキックがしっかり当たれば、戦闘意欲をなくすと思います。ぜひ自分のローキックを味わってもらいたいですね。
――立ち技では負けない?
外岡 ええ。もちろん立ち技での勝負を望んでますけど、相手がどう出て来るか分かんないので。秋山選手のほうも打撃がうまいんで注意しながら、秋山選手が打ち合いで喧嘩してくれれば、喧嘩を買ってくれれば面白い試合になるんじゃないかなと思います。勇気があるなら打撃で来てほしいと思いますね。
――最後に意気込みをお願いします。
外岡 試合というよりは喧嘩になると思います。バチバチの殴り合いをします。
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