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2008年12月26日

「アニメの世界では味わうことのできない怖さや苦痛を与えたい」
ボブ・サップインタビュー

12・31『FieLDS Dynamite!! 〜勇気のチカラ 2008〜』(さいたまスーパーアリーナ)でキン肉万太郎と対戦するボブ・サップにインタビュー。今回で6度目となる大晦日出陣への意気込みを語ってもらった。【取材日:2008年12月22日】

■「“負けられない”というプレッシャーをヒシヒシと感じている」

――『FieLDS Dynamite!! 〜勇気のチカラ 2008〜』への出場が決定しました。サップ選手にとって大晦日で試合をする意味とは?
サップ 大晦日はとても大事な日だ。一年の最後の日にその年の自分を振り返り、翌日から始まる新しい一年に自分はどんな部分を頑張っていかなければならないかを考える。これは格闘家だけに限ったことではなく、12月31日をどう過ごすかによって、一年の締めくくりが変わるんだ。そんな一日に『Dynamite!!』が行われるというのは、格闘技界にとっても一格闘家にとっても来年を見据える上でとても重要なイベントだ。そんなイベントに毎年のように参加できることを嬉しく思っているよ。今年は日本だけに限らずに世界的な恐慌があった年。最後にこの大会を見て笑顔になれるような、そんな大会になればいいなと思っているよ。
――今回で6回目となる大晦日での試合ですね。
サップ ちょうど韓国からアメリカに帰ってきたばかりのときに今回のオファーを受けたんだけど、本当に嬉しくてすぐにトレーニングを始めたんだ。トレーニングに励んだ結果、今は体重が20キロも落ちてグッドシェイプ。あとはグッドコンディションに仕上げて大晦日を迎えたいと思うね。
――何キロから20キロ落ちたんですか?
サップ ハッスルのときは180キロあったけど、今は160キロだ。
――相手がキン肉万太郎選手と聞いたときは、どのように感じましたか?
サップ さすがに聞いたときは驚いたよ。万太郎はレジェンドアニメファイターだということは聞いた。しかし、その万太郎がリアルファイトの世界でどんなファイトを見せるかは、実際に試合が始まってみないと誰にも分からないことだからね。聞くところによると万太郎はレスリングがバックボーンの選手らしいので、試合はグラウンドでの攻防がメインとなるだろう。まあ、アニメの世界では味わうことのできない“怖さ”や“苦痛”を与えたいと思うよ。
――どんな試合になると思いますか?
サップ 万太郎はおそらくタックルを狙いに来るだろうから、なるべくそうはさせない。そして、例えテイクダウンを取られてもレスラーなので関節技はないだろう。さらに打撃も弱いと思うので、スタンドではどんどんパンチやキックを出してプレッシャーを掛けていきたいと思う。さっきも言ったが、20キロも体重が落ちてスピードが増したんだ。より危険なビーストを見せることができると思うよ。相手がレスラーと言えば、みんなの頭にはフジタ(藤田和之)戦が記憶にあるだろう。しかし、オレにはフジタ戦の悔しさもあるし、そのときの反省点もある。今回の相手はフジタではないが、「対レスラー」という意味でリベンジを果たしたいと思っているよ。
――相手は漫画から飛び出たキャラクターで、しかも総合デビュー戦です。いつも以上に負けられないという気持ちはありますか?
サップ もちろん、「負けられない」というプレッシャーはヒシヒシと感じている。それは非常に大きな、本当に大きなプレッシャーだ。相手はアニメのキャラクターだし、オレはリアルファイトから遠ざかっていたので「リアルファイトでボブはどこまでできるんだ?」というファンの期待もあるだろう。そのような大きなプレッシャーはあるが、それをはねのけてファンのみんなに「ボブはまだリアルファイトもできるんだ」と思ってもらえるように頑張りたいと思う。万太郎ファンには悲しい思いをさせてしまうだろうが、全力で万太郎を潰すよ!