- 2008年3月7日
3・15『DREAM.1』ライト級トーナメント1回戦他4試合が決定!
ミノワマンの参戦も発表!! ミルコの相手は公募に!!- 3月7日(金)、都内・ホテルグランドパレスで記者会見が行なわれ、3月15日(土)にさいたまスーパーアリーナで開催される『HEIWA DREAM.1 LIGHT WEIGHT GRANDPRIX 2008 1st ROUND』の追加対戦カード4試合が発表された。
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会見の冒頭、まずは笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーから、決定対戦カード発表及び各試合の見所を説明した。
■ウェルター級ワンマッチ:桜井“マッハ”速人vs門馬秀貴
「今年はライト級とミドル級のトーナメントを行いますが、ウェルター級に関しては今年タイトルマッチを行いたいと思っているので、この試合はベルトを懸けた前哨戦というか、そこに向けた“つぶし合い”という意味合いのカードになると思います。2人とも総合の経験は豊富ですので素晴らしい試合になると思います」
■ライト級トーナメント1回戦:アンドレ・ジダvsエディ・アルバレス
「ジダ選手についてはご承知のことと思います。打撃が得意なアグレッシブなファイター。対するアルバレス選手は、日本ではまだ有名ではないかもしれませんが、大変な実力者です。レスリングがバックボーンなんですけど、パンチが得意な選手。KO率も高くて、KO必至の闘いになると思います」
■ライト級トーナメント1回戦:永田克彦vsアルトゥール・ウマハノフ
「永田選手はご存じのとおり、レスリングの五輪メダリスト。対するウマハノフ選手はロシアの軍隊に所属していたという変わり種の選手です。どんな闘いになるのか大変興味深いです。こちらも激しい闘いを期待したいと思います」
■ライト級トーナメント1回戦:石田光洋vsチョン・ブギョン
「チョン・ブギョン選手は昨年末の『やれんのか!』では青木(真也)選手と対戦して、寝技のスペシャリストである青木選手を向こうにまわして素晴らしい試合を見せてくれました。特に腕十字は本当に危険だと思いますので、経験のある石田選手がまさるとは思いますが、油断ならない相手だと思います。お互いの意地を懸けた激しい闘いになると思います」
続いて、笹原EPは、ミルコ・クロコップ、ミノワマンの参戦が正式に決定したことを発表。ミルコのカードに関して、「今、いろんな形でオファーを出させていただいているんですが、日本での復帰戦とはいえ、当然簡単に気軽に闘える相手ではありませんので、調整が難航しております」と明かすと、「この場を借りて申し上げたいんですが、もし『我こそはミルコと闘いたい!』という心意気のある選手が名乗りを挙げていただけるのであれば、我々のほうにコンタクトを取っていただいて名乗りを挙げていただければと思います」と異例の対戦相手公募を発表した。ミノワマンの出場に関しては、「この新しいDREAMの舞台で、ミノワマン選手らしい夢のある闘いを期待しております」と、その活躍に期待を寄せるコメント。まだ対戦相手が決まっていないが、「ミノワマン選手にはぜひ第一試合でご登場いただいて、会場に“熱”を付けていただければと思います」と、記念すべきDREAM旗揚げ戦の第1試合登場をオファーした。
また、この日のカード発表でライト級トーナメント1回戦は7試合が決定したが、残り1試合については「出場を予定していた選手が怪我のため、なかなかカードを組めていない状況」とのこと。当初、ライト級トーナメントは、16名参加、『DREAM.1』で1回戦8試合が行われる予定だったが、「選手の怪我の治り具合を確認しながら、4月29日の『DREAM.2』(さいたまスーパーアリーナ)にてライト級トーナメント1回戦の試合を組む。もしくは、主催者の推薦枠という形で、5月の2回戦からご登場いただく。というような方法を考えています」と、当初の予定を変更することを明言。よって、『DREAM.1』で行われるライト級トーナメント1回戦は全7試合で行われることとなった。
笹原EPからの発表が終わると、『DREAM.1』への出場が決定した石田光洋、桜井“マッハ”速人、門馬秀貴、ミノワマンの4選手が登壇。試合に向けての抱負を語った。
ライト級トーナメント1回戦でチョン・ブギョンと対戦することとなった石田は、「このような舞台に出られることを本当に嬉しく思います。チョン・ブギョン選手は、大晦日の青木君との試合を見て、本当に強い選手だと思っています。なおかつオリンピックのメダリストなので、これまでにない対戦相手なんですけどいい経験になると思うし、僕とチョン・ブギョン選手にしかできない熱い試合をしたいと思います」と意気込み。「青木君から腕十字を2回も取る形になりましたけど、それだけで本当に強いという印象を受けました。気持ちも強いですし、力もすごいと思います」と、チョン・ブギョン得意の腕十字だけでなく、身体的・精神的な強さに対しても警戒していることを述べた。
また、ウェルター級ワンマッチで門馬秀貴と対戦する桜井“マッハ”速人は、「DREAMの第一回ってことで、頑張るのは当たり前なんですけど、大晦日に続いて日本人対決ということで、第二弾がやってきましたって感じです。門馬選手とは知らない仲ではないですし、門馬選手の道場生がウチで一緒に練習していたこともあって、そういう意味ではすごくやりづらい選手だと思っています。まあ、試合となったら関係ないと思うので、勝ちを目指していきます。門馬選手もそうだと思いますけど、“お互いいい試合しましょう”ってことでよろしくお願いします」とコメント。対する門馬は、「DREAMは自分にとってまさに夢の舞台です。僕が当日闘う姿を見て、夢だったり勇気だったりパワーだったりを見ている人を与えられたらと思います」と意気込んだ。
そして、『DREAM.1』出場が決定したミノワマンは、「DREAMに出場することに、皆様に感謝したいと思います。第1試合という話を聞いたのですが、第1試合で自分も行きたいなと。DREAMの扉を自分が開き、火を付けたいなと思います。今回のテーマは、初のDREAMということで、“ミノワマン第7話・初夢の巻“です」と、笹原EPからオファーされた第1試合出場を受諾した。
また、この日の会見では、ライト級トーナメント1回戦でエディ・アルバレスとの一戦が決定したアンドレ・ジダからメッセージが、笹原EPによって代読された。
「エディ・アルバレスは自分と似ているスタイルと思うので、真っ向勝負でガンガン打ち合えると思う。最初は(ギルバート・)メレンデスと聞いていたのだけれど、アルバレスでも闘い方は変わらないと思っているので、思いっきりやるだけだ。総合でもK-1 MAXでもとにかく早く試合がしたかったんだ。誰が勝ち上がってくるのか分からないけど、J.Z.(カルバン)と再戦がしたいね」(アンドレ・ジダ)
記者会見終了後は、この日の会見に出席した4選手と笹原EPが囲み取材に応じた。以下、囲み取材でのコメント。
■桜井“マッハ”速人「ほかの選手にキャンセルされて腹が立った」&石田光洋「ベストコンディションで当日を迎えたい」
――試合まで残り1週間ほどとなりましたが、どのような準備をしていきますか?
マッハ もう1週間しかないんで、体重を落とすしか……(笑)。
石田 あと1週間なんで、あとは体調を整えて、ベストコンディションで当日を迎えられるように、ハイ。
――対戦対手が決まるまで時間がかかったが、イライラしたりはしなかった?
石田 イライラはなかったですけど、早く決まるといいなという気持ちはありました。でも、決まらないのは相手選手も一緒なんで、ハイ。気持ちを切り替えてやってました。
マッハ まあ、(当初、別の選手との対戦が)決まってたんですけど、キャンセルされてそのことに腹は立ってました(笑)。きのう……一昨日決まったんで、とりあえず、ええ。
――頭の中に相手としてチョン・ブギョンという名前はあった?
石田 そうですね。チョン・ブギョン選手に限らず、まだ決まってない選手全員を頭に入れてたんで。
――マッハ選手は減量は順調ですか?
マッハ はい。見たところ、(門馬は)大きかったんで彼のほうが大変なんじゃないですか?
――先日、お二人が対戦経験のある五味隆典選手が試合をされましたけど、感想はありますか?
石田 いや、特に。「勝ったんだなあ」ぐらいの感じで、特にはなにもないですね。ハイ。
マッハ 僕もなにも特にないですね。……70kgになると、痩せてますね(笑)。
■ミノワマン「理想の夢の中の世界をみんなに見せたい」
――相手がまだ決まってないが、希望はありますか?
ミノワマン いや、誰とでも大丈夫です。
――ミルコが空いてますけど。
ミノワマン ああ……空いてますね。興味はいっぱいあります。ちょっと自分の判断ですぐっていうのはできないんで、なんとも言えないですけど、気持ちは「いつか」っていうものは持っています。
――どんな「初夢」になりそうですか?
ミノワマン 理想のプロレスラー……“リアル・プロレスラー”を描いてきた夢をこのDREAMという舞台で、自分自身を表現できたらなと思いますね。自分の描いていた理想の夢の中の世界を、みんなに見せたい。
――今年に入ってなにか特殊なトレーニングは?
ミノワマン そこまで特殊ではないけど、2回ほど山登りはやりましたね。400~600メートルぐらいの山ですけど。
■門馬秀貴「2008年のテーマは“冒険”」
――—試合のオファーがあったのは?
門馬 二日前です。まあ、前回の試合がちょうど1ヶ月前ですかね。ケガもなくすぐ練習も再開できてたんで。こういう大舞台でのオファーは、1~2ヶ月前じゃなくて、1~2週間前ぐらいだろうなと思っていたんで、準備だけはしてました。
――体重も問題ないですか?
門馬 はい。
――相手がマッハ選手だと気持ちも違うと思うんですが。
門馬 う~ん。ま、そうですね。実績もすごくありますし、彼の試合はテレビでも会場でも何回も観たことありますし、そういう凄い選手と闘えるのはチャンスですね。今から楽しみです。
――今は何キロくらいですか?
門馬 84kgですかね。
――前回の試合から間隔が短いが。
門馬 今年は僕自身、6試合、7試合、8試合とできる限り試合をしたいと思ってましたので、全然問題ないです。
――どんな試合展開になると思いますか?
門馬 みんな、(自分が)下からだと思ってるんじゃないですか?(笑)。まあ、2008年のテーマが“冒険”ですから、いろいろとやっていきたいなと思います。
■笹原圭一イベント・プロデューサー「ミルコの相手、“我こそは”という選手に名乗りを挙げてもらいたい」
――ミルコ選手の対戦相手として何選手かにオファーはかけてたんでしょうか?
笹原 かけてます。かけてるんですけど、決まってないですね。ホント、「どうしようかな」って感じですね。
――敬遠される向きがあるんですか?
笹原 そうですね。ミルコが日本で久しぶりの試合といっても、やはり危険な相手であることに変わりはないですから、簡単に「(ミルコと)やります」とはいかないですね。ミルコ本人ももちろん基本は「誰とでも闘う」っていう姿勢の選手なんですけど、とは言ってもやはり日本での復帰戦なんで慎重になる気持ちも理解できますし、そこらへんの調整を今しているところで。今日“公募”じゃないですけど、「我こそは」という選手に名乗りを挙げていただきたいなというふうに呼びかけたということです。
――できれば日本人選手がいい?
笹原 そうですねえ。希望としては日本人の選手。今日この呼びかけが英訳されて世界中に伝われば、いろんな国からオファーは来ると思いますけど。ギリギリまで待ちたいですね。
――ミノワマンの対戦相手は?
笹原 何人かイメージができあがってますので、ミノワマンの対戦カードに関しては、(近日中に)発表できるなという感触があります。
――これまで、ミルコの相手候補はだいたい何人くらい挙がったんでしょうか?
笹原 5名はいたと思います。名前だけ挙がった選手も入れたらもうちょっといたと思いますけど。
――やっぱり各選手、ミルコと闘うのはリスクがあるって感じなんですか?
笹原 そうですねえ。僕らの発想としては、ミルコと闘えるチャンスはそんなにないじゃないですか? 勝てば名を上げる大きなチャンスなんで、そこらへんを理解していただいた中で、カードが組めるかなと思ってたんですけど、決まらなくて。とはいっても、危険な相手とはいえ、チャンスだと思うんです。ホントに心の底から名乗りを挙げてほしいと思ってます。
――オフィシャルルールはどうなってますか?
笹原 ルールはですね、これも週明けぐらいに発表できると思います。ほぼ発表できる形にあるんですが、『やれんのか!』ルールに準じた形になるかと思います。
――ライト級グランプリに当初、参戦予定選手として名前があがっていた宇野薫選手はどうなってますか?
笹原 宇野選手はですね、アゴの怪我をしてまして。あとこちらが考えていたビトー・シャオリン・ヒベイロ選手も怪我をしているもんですから。もちろん、この開幕戦に間に合えばよかったと思うんですけど、ケガということなんで。宇野選手が4月にワンマッチをするのか、推薦枠になるのか……当然ほかにも実績のある選手がいるので、今そこのところは調整中ですね。
――じゃあ宇野選手は4月に出る可能性もある?
笹原 はい。当然、ライト級のなかで中心の選手であることは間違いないので、僕らとしては出ていただきたい選手、間違いなく筆頭の選手ですね。ケガの治りを待ちたいなと。
――さきほど、ジダ選手のコメントの中で、メレンデス選手の名前が出てましたけど。
笹原 当初組みたいカードとして、ジダvsメレンデスが浮上してたんですけど、最終的に話がまとまらなくてですね、アルバレス選手になりました。こちらもいいカードかなと思いますけど。メレンデス選手もそういう意味では、もうひと枠残っているところに入ってもふさわしい選手かなあと思っています。
――先日の『戦極』というイベントで「まだ“夢”を見てるのか?」という挑発的な映像が流れたんですけど。
笹原 そうですねえ。正直、僕らはあまり意識してないんですね。あのー、これも雑誌などのインタビューで申し上げてるんですけど、DREAMっていうのは新しいイベントなんで、新しい価値観をこの中で作っていきたいなあと。過去の財産を大切にすることはすごく大切だとは思うんですけど、それよりもなにか新しい価値観を生み出さなければ、たぶん格闘技業界の中で生き残っていけないと思いますので、僕らは自分達の信じた価値観を見つけ出して、磨いていきたいなあと。当然、ほかの団体の方々の目標となるようなイベントにしていきたというふうに思いますけど。特に全然意識はしていません。
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