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2008年4月8日

「自分だけ2回戦からって……どういう神経しているのかなぁ?」
石田光洋インタビュー

5・11『HEIWA DREAM.3 ライト級グランプリ2008 2nd ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)でのライト級グランプリ2回戦で宇野薫と対戦する石田光洋にインタビュー。宇野戦への意気込みを語った。

■「“出るんだぁ……”って感じでしたね(苦笑)」

――ライト級トーナメント2回戦の相手は宇野薫選手に決定しました。今の心境から教えてください。
石田 今の心境は……決まったことなんで、あれなんですけど……まっ、強い選手なので思いっきり行きたいです、はい。
――相手が宇野選手と聞いたときは、どのような感想を持ちましたか?
石田 “出るんだぁ……”って感じでしたね(苦笑)。正直言って、1回戦を出ないとなったときから、宇野選手はトーナメントには出ないと思っていましたから。「風薫る頃にはDREAMで試合をしたい」とか言っていたけど、ワンマッチで試合をするのかなと思っていました。まあ、主催者が決めたことなんで僕がどうこう言ってもしょうがないんですけど、みんな1回戦から潰し合って2回戦へ駒を進めたわけですし、青木(真也)君とJ.Z.(カルバン)も4月に闘って、もしかしたらそのまま5月の2回戦も闘うわけですからね。みんな1回戦をこなしてやっているのに、自分だけ2回戦からって……どういう神経しているのかなぁ? よく受けたなと思いますね(苦笑)。
――「HERO'S等での実績を鑑みて」ということで、“HERO’Sの顔”としてエントリー……。
石田 それなら1回戦から出てきてほしいですよ(苦笑)。それに“HERO’Sの顔”といったらJ.Z.じゃないですか。そうですよね? J.Z.はHERO’Sのチャンピオンなんですから。その“顔”が1回戦で青木君と潰し合いをしているんですよ? 宇野選手は“HERO’Sの顔”じゃないし、J.Z.に失礼ですよ。
――納得はできないと。
石田 できないですよ! 納得しているのは、仲間とか身内とか宇野選手を応援しているファンだけですよ。他の選手はどうか分かりませんが、納得はできないですね。
――今月4日に行われた記者会見で川尻達也選手は「言いたいことが原稿用紙10枚分ぐらいあるんですけど、ここは石田君に託す」と言っていました。
石田 はい。託されたんで、それをいい意味でのプレッシャーにして思いっきり行きたいですね。これはモチベーションになると思いますし、納得できない気持ちをぶつけたいです。
――FINAL ROUNDに行かせるわけにはいかないと?
石田 そういう気持ちはありますね。

■「“集中力”“気持ち”“スタミナ”」

――宇野選手とは面識はあるんですか?
石田 あります。自分が高田道場の練習生のときに当時修斗のチャンピオンで、高田道場に出稽古に来たときに何回かスパーをさせてもらいました。当時は偉大な人だなという印象がありましたね。
――ファイターとしての宇野選手の印象というのは?
石田 試合巧者ですよね。試合の進め方がうまいという印象があります。後半の追い上げもすごい。向こうのペースに引き込まれちゃうと危険だと思います。あと、一番危険だなと思うのは、気持ちの強さですね。気持ちは相当強いと思います。格闘技に対する情熱もすごいですからね。危険な選手であることは間違いないです。
――ここだけは宇野選手に負けないというところはどこですか?
石田 気持ちでは絶対に負けたくないです。向こうも負けん気は強いですけど、僕も負けん気は強いので、意地の張り合いになると思います
――どんな試合になると予想していますか?
石田 動きの多い試合になるんじゃないかなとは想像しています。
――勝負のポイントとなるのはどこだと思いますか?
石田 スタンド、グラウンド関係なく、ポイントとなるのは集中力だと思います。集中力を切らすとペースを握られてしまうんで、まずはそうならないように、はい。トータルで何でも出来る人なんで、“集中力”“気持ち”“スタミナ”、この3つは負けたくないですし、ポイントになると思います。
――今回の宇野選手との一戦は注目度も高いです。
石田 意識する部分はありますけど、それにとらわれずに、試合当日まで練習してぶつかるだけです。
――“勝って当然”、“勝てば金星”、どちらの気持ちのほうが強いですか?
石田 金星? そうは捉えていません。宇野選手もHERO’Sで活躍してきましたけど、僕もPRIDEというすごいリングで闘ってきましたから。向こうのほうがキャリアはありますけど、“勝てば金星”とは全然捉えていません。もしかしたら僕が考えているより強いかもしれませんが、自分のほうが劣っているとは思えないですね。
――最後に意気込みをお願いします。
石田 僕と同じように、今回のことに納得できない人もいると思います。それらの期待にも応えられるように頑張りたいです、はい!