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2008年4月9日

「もう一度自分の拳を信じて思いっきりぶつかっていきたい」
川尻達也インタビュー

5・11『HEIWA DREAM.3 ライト級グランプリ2008 2nd ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)でのライト級グランプリ2回戦でルイス・ブスカペと対戦する川尻達也にインタビュー。ブスカペ戦への意気込みを語った。

■「今度はこっちから『どうだ!!』って言える内容にしたい」

──ライト級トーナメント2回戦の相手はルイス・ブスカペ選手に決定しました。今の心境から教えてください。
川尻 1回やっているんでお互い手の内が分かっているんですけど、あれからどっちがどれだけ成長したかっていうのを見せる闘いになると思うので、負けられないですね。
──ブスカペ選手とは過去に1度闘っているんですよね。前回は、05年7月の『PRIDE武士道 –其の八-』で対戦して、川尻選手の判定勝ち。そのときはどんな印象でしたか?
川尻 レスリングが強くて、パワフルで、物凄くしつこかった印象がありますね。前に闘ったときは、向こうは組み付いて寝技で勝負したくて、僕はそれを切ってスタンドでって展開でした。何回もしつこくタックルに来て、諦めないし、打たれ強いし、非常にやりづらかったですね。
──川尻選手の中では前回のブスカペ戦というのはスッキリとした内容でしたか?
川尻 してないですね。判定でスッキリしたことはないです。決着付けたいし、前回の試合(ブラックマンバ戦)も含めてスッキリしてないんで、なにがなんでもKOか一本で倒したいです。
──1回戦のブスカペ選手の試合(宮田和幸戦)はご覧になりましたか?
川尻 ちょっとだけ見ました。相変わらずパワフルだなと思いましたね。自分と闘ったときとはイメージ的には変わらないんですけど、全体的にレベルアップしているなと思いました。
──ブスカペ選手は川尻選手に一度負けているということで、すごいモチベーションは上がっているみたいです。
川尻 そうでしょうね。そういう意味では、リベンジということですごい気合い入っていると思うので、それに飲み込まれないようにそれ以上の気迫で立ち向かおうと思います。勝っているほうとしては、絶対に負けられないですからね。
──どんな闘いにしたいですか?
川尻 1回やっているんでイメージはできているんで、もう一度自分の拳を信じて思いっきりぶつかっていきたいですね。マンバ戦はだいぶダメ出しされたんで、今度はこっちから『どうだ!!』って言える内容にしたいです。とにかくDREAMの中心に立ちたいですね。見返したいという気持ちもあるし、このままじゃ終われないという気持ちもある。今回だけじゃないけど、いい試合をしたいですね。
──今回は30代最初の試合となります。
川尻 そうですね(笑)。笑顔でリングを降りたいです。

■「誰が相手だろうと自分を全部出してベルトを巻きたい」

──今月4日に行われた記者会見では、主催者推薦枠について「言いたいことが原稿用紙10枚分ぐらいある」とおっしゃっていました。
川尻 面白くないですけど、主催者が決めたことなんで……。言いたいことがたくさんあるけど、それは石田君に任せたい。できれば僕にやらせてほしかったけど、僕の気持ちも含めて石田君に託そうと思います。
──その会見では、ライト級グランプリ1回戦、青木真也vsJ.Z.カルバンの再試合も決定しました。
川尻 一ファンとしては楽しみだけど、選手の立場としては、怪我やコンディションもあるでしょうし、そのへんはどうなのかな……と思います。一番いいのは、その勝者が2回戦に上がるのがいいと思うんですけど、10日ちょいっていうのは……。ただ、僕としては、その勝者が残ったトーナメントで優勝したいし、だからこそ意義があると思っています。
──5月、そして7月のFINAL ROUNDに向けての意気込みをお願いします。
川尻 自分の中で煮え切らないものもあるし、それを払拭するには優勝するしかない。誰が相手だろうと自分を全部出してベルトを巻きたいですね。1回目のトーナメントなんで、“初代”というのは記念になるというか、記録に残るんで、ぜひ巻きたいです。