- 2008年5月4日
「軽量級の面白さを見せたいと思います」
山崎剛インタビュー- 5・11『HEIWA DREAM.3 ライト級グランプリ2008 2nd ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)、フェザー級ワンマッチに出場する山崎剛。DREAMで行われる初のフェザー級戦を前に山崎が意気込みを語った。【取材日:2008年5月2日】
■「三崎君からはすぐにメールが来て、『頑張って! いっぱいサポートする!』と」
──DREAM初参戦が決まりました。日本屈指の寝技軍団、GRABAKAとしても初めてのDREAM出陣となりますね。
山崎 そうなんですよね(笑)。自分がGRABAKAから一番最初に出るなんてまったく思ってなかったです。今は65キロでやっていたので、まったく自分が出るとは想像していませんでしたね。DREAMではフェザー級の新設がいつになるのか分からなかったですし。だから、もしGRABAKAから出るなら、ウチに横田(一則:DEEPライト級王者)っていうライト級の選手がいるんで、“横田かな?”と思っていたんですけどね。でも、こういうのって不思議なことで、横田は今度DEEPでタイトルマッチがあって、ボクも本当は6月にCAGE FORCEで試合がある予定だったんですけど、対戦相手の怪我とかで9月に延期になっちゃった。すごく試合をしたいと思っていた中で、すごくタイミングでいいお話をいただいて、なんか“縁”を感じましたね。
──山崎選手にとってGRABAKAとはどういう存在ですか?
山崎 馴れ合っているわけではなく、個々が意識を高く持って練習しているんですけど、ただ、それがバラバラなわけではなく、まとまっているチームという感じですね。家族ってわけでもないし、ただの友人ってわけでもない。かといって仕事仲間というわけでもないし、本当にいい刺激を与え合っている。だから、“仲間”ですかねぇ? “仲間”というのが一番しっくりくると思います。すごくいい関係だと思いますね。
──まとめているのはGRABAKA代表、菊田早苗選手ですね。
山崎 そうですね。すごく大きい存在です。格闘技ってどうしても我が強かったり個性的な人が多いんですけど、それが反発することなくしっかりまとまっているグループなんで、みんなの中で菊田さんの存在というのはすごく大きいと思います。
──今回のDREAM出場について、GRABAKAの選手たちから何かメッセージはもらいましたか?
山崎 まだ決まったばかりですからね(笑)。昨日、菊田さんから(今回の)お話をいただいて、「期間は短いけど、すごくいいチャンスだよ。絶対に出たほうがいいと思うんだけど?」と言われて、ボクも“絶対に出たい!”と思ってすぐに「出たいです」と返事をしました。だからまだ全員には伝わっていないんですけど、三崎君からはすぐにメールが来て、「頑張って! いっぱいサポートする!」と。すごく力になりますよね。今までの人生でいろいろなスポーツをやったんですけど、今でも続いているのが格闘技なんですよ。やっぱり止められないし、すごく好きだし。で、長くやっていて思ったことは、“結局、自分だけじゃないんだな”ということなんです。自分が試合して勝つとみんなが喜んでくれたり、練習でもみんなに助けてもらっている。みんながプラスになってくれて、自分もプラスになる。それが自分にとっての格闘技なんだと感じています。そういう意味でも、精一杯頑張りたいと思いますね。
■「『あまり有名にないたくない』って発言をしちゃったんですよ……(笑)」
──DREAMという舞台についてはどのように思われていたでしょうか?
山崎 元々、自分も修斗でやっていたんですけど、その修斗のチャンピオンがたくさん集まっていますし、強い選手がたくさんいるイベントですよね。外国人選手も強い選手がいますので、出るとすれば、厳しい闘いが待っている舞台だなと思っていました。DREAMにライトより下の階級ができるかもと聞いていたので、すごく気にはなっていましたね。リミット(体重)が何キロになるのかは分からなかったんですけど、自分のやりやすい階級で行われるのであればと、興味はありました。
──今回は67キロ契約ですが、DREAMでは初のフェザー級の試合となります。フェザー級の醍醐味を見せたいとか、そういう思いはありますか?
山崎 今までDREAMではフェザーの階級の試合はやっていなくて、そういう意味では、その1回目に自分を選んでくれたことは非常に光栄なことだと思っています。やっぱり重い階級って見た目はすごく派手なんですけど、軽量級もそれに負けないくらいの面白さがいっぱいありますからね。軽いから単純に速いだけだろってわけでもなく、その中で力強い選手もいますし、打撃が強い選手、寝技の強い選手がいて、もしかしたら重い階級よりも幅広くいろんな選手がいると思うんです。そういう面白さを見せられたらなと思います。
──07年8月の『DEEP 31』の北田俊亮戦から今年2月のCAGE FORCEの尾崎大海戦まで現在3連勝中です。この勢いに乗ってDREAMで大成したいという思いはありますか?
山崎 そうですね。大きな舞台ですからこれから強い選手も出場してくるでしょうし、やるからには継続して出させていただきたいと思います。でも……。
──……でも? なんでしょう?
山崎 あのぉ……、前回のCAGE FORCEで、いいのか悪いのか、「あまり有名にないたくない」って発言をしちゃったんですよ……(笑)。
──ハッハハハハ!
山崎 しちゃったんです(笑)。でも、“有名になりたい”というところが大きなポイントじゃなくて、“強い選手と闘いたい”“自分が強くなりたい”というところが大きいんです。あと、先程も言いましたけど、“みんなに喜んでもらいたい”。それに“大きな舞台”と言えば、ウチの菊田、三崎(和雄)を見ていて、やっぱり気持ち的に上がるんですよね。(さいたま)スーパーアリーナだとか、一緒についていってみて、やっぱり“やってみたい”という気持ちになりました。だからこの試合、本当に頑張りたいと思います。
──最後に意気込みをお願いします!
山崎 寝技も、ただ抑え込んで勝つだけじゃなく、一本を取るってところを自分のウリにしてやっています。そして、それを生かす上で今、すごく打撃も取り組んでいます。総合格闘技という部分で寝技だけじゃなく、トータルの中で寝技があると見ていただければと思いますね。一本を取りに行く姿勢というか、寝技でもアグレッシブなスタイルがあるんだというところを見せたいと思います。その中で極めるというところを見てもらいたいですね。頑張ります!
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