- 2008年5月6日
「いい試合をすれば評価してもらえるでしょう」
主催者推薦についても言及! 宇野薫が公開練習で好調をアピール!!- 5月6日(火・祝)、都内・和術慧舟會 東京本部にて、5・11『HEIWA DREAM.3 ライト級グランプリ2008 2nd ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)でのライト級トーナメント2回戦で石田光洋と対戦する宇野薫が公開練習を行なった。
宇野は同じ和術慧舟會所属の廣野剛康、光岡映二を相手に3分2Rのスパーリングを公開。グラウンドでの動きをメインにしたスパーで軽快な動きを披露し、好調をアピールした。練習後の囲み取材でもその好調ぶりを裏付けるように、「ベストな状態です。あとは体調、体重だけです。ベストで行かないと石田選手、ファンの皆さんにも失礼ですしね」と晴れ晴れとした表情。昨年9月のアンドレ・ジダ戦で骨折した下顎の具合が気に掛かるが、「試合が決まったんですから、やれる状況ということです」と問題はないことを報告した。
対戦相手の石田光洋については、「粘り強くて、スタミナもある。日本人トップの選手だと思います」とコメント。1回戦のチョン・ブギョン戦もチェックしたようで、「石田選手らしいスタイルで闘っていたと思います。そのスタイルで勝てるというのが、強さの秘訣だと思います」と感想を語った。両者ともスタミナには定評があるので、「どうなるかは分からないですけど、長期戦もあると思います。全局面において集中を切らさないようにしたいと思います」と長期戦の可能性もあると予想。特に石田戦用の対策は立てず、「いつもどおりに闘います。最後まで思い切りぶつかるだけです。石田選手のペースにならず、自分のペースに持って行ければ勝てると思います」とマイペースで闘うことを強調した。
今回、宇野は主催者推薦枠としてライト級トーナメント2回戦から出場。この主催者推薦について、対戦相手の石田を筆頭に他のライト級グランプリ出場者から納得のいかないコメントが出ているが、宇野は「主催者からお話をいただいたので返事をしただけです。あまり気にせず、いい試合をすれば評価してもらえるでしょうし、決まったからにはいいコンディションでいい試合をするだけです」と前向きな姿勢を見せた。
また、「1回目、2回目の大会を見ましたが、HERO’Sとは違う印象を受けました。総合格闘技の新しい形になりつつあると感じます。そこで自分が何をできるかすごく楽しみです」とDREAM初参戦の意気込みを語った宇野。同じHERO’Sでしのぎを削り合った選手たちが1回戦で姿を消す現状を受け、「前回の大会でJ.Z.(カルバン)も負けちゃったので、その部分で期待されるのは大きいと思います。HERO’Sの代表というか、HERO’Sでやってきたことを披露したいという気持ちは強いです」とHERO’Sを代表する選手として闘うことを誓った。
四点・サイドポジションからの頭部へのヒザ蹴りなど、HERO’Sにはなかった攻撃が許されるDREAMのルールについては、「今回初体験なんですけど、客観的に見ていて感じたこともあるので、それが出せるかが楽しみです」となにやら秘策がある様子。「不安もありますけど、ベースは変わらないですからね。しっかり練習してきましたし、楽しむ気持ちを忘れずに試合に集中したいと思います」と語っていた。
試合の3日前、今月8日に33回目の誕生日を迎える宇野。「誕生日は練習ですね(笑)。試合が終わるまでお預けです。いい誕生日を迎えられるように、いい試合をしたいと思います」と意気込むと、先日3日の修斗で同世代の桜井“マッハ”速人、佐藤ルミナが敗れたことを受け、「『この世代はもう通用しない』とか思われたくない。今回のDREAMではそこもプレッシャーとして、そういう気持ちも込めて試合をしたいと思います」と総合格闘技界の先駆者としての意地を見せることを宣言した。
「進化した自分をどれだけ見せられるか楽しみです」。修斗では第4代ウェルター級王座に戴冠、HERO’Sミドル級トーナメントでは3年連続ベスト4に進出している日本ライト級の実力者、宇野薫が遂にDREAM初見参! 石田を相手にパイオニアの意地を見せることはできるか!?
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