- 2008年5月5日
青木真也ドクターストップにより、永田克彦戦は6・15『DREAM.4』に延期
青木がなんと永田の実兄・永田裕志にも挑戦状!?- 5月5日(月・祝)、都内・DEEP OFFICIAL GYM インパクトで記者会見が行なわれ、5・11『HEIWA DREAM.3 ライト級グランプリ2008 2nd ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)で行われるライト級トーナメント2回戦に出場する予定だった青木真也が、J.Z.カルバンとの連戦で負った怪我によりドクターストップ。予定されていた永田克彦とのライト級トーナメント2回戦は、6・15『OLYMIA DREAM.4 ミドル級グランプリ2008 2nd ROUND』(横浜アリーナ)に延期されることが発表された。
この日行われた記者会見には、青木真也、笹原圭一DREAMイベント・プロデューサー、佐伯繁DREAM広報が出席。まずは笹原EPが、「青木選手は4・29に見事カルバン選手に勝利して、当初の予定ですと、5・11の『DREAM.3』でライト級GP2回戦の永田克彦戦に臨む予定だったんですけど、4・29での試合中の怪我、3・15のときに負った首への怪我もあり、病院で診断をしていただいた結果、5・11はドクターストップということになりました。5・11は回避させていただいて、6・15の『DREAM.4』で永田選手とライト級トーナメント2回戦を闘っていただくという結論になりました。この件は当然、永田選手からもご了解をいただきました」と、5・11『DREAM.3』で予定されていた青木vs永田戦は、6・15『DREAM.4』に延期となったことを報告。そして、「5・11に青木選手の試合を楽しみにしていたファンの皆様に対しては申し訳ない気持ちでいっぱいです」とファンに向け謝罪した。
そして、佐伯広報が青木の主治医から提出された見解を読み上げ、現在の青木の怪我の状況について説明した。主治医の診断によると、青木は『DREAM.1』で頸髄震盪(けいついしんとう)による右上肢感覚障害(みぎじょうしかんかくしょうがい)を負い、それが完治せぬまま『DREAM.2』では左第4・5・6肋軟骨(ろくなんこつ)を骨折した疑い。「約40日間に脳・頸椎・呼吸器系への大きなダメージを負っていることは明白。もう一度全身精査を行い、しっかりとした診断、そして必要であれば適切な治療を受けるべきである。診察・検査、そして診断には少なくとも、今後1~2週間を要するため、5月11日の総合格闘技の試合には出場することは避けるべきであると思われる」と診断が下されたことを報告した。続いて佐伯広報は、青木の対戦相手である永田克彦及び永田の実兄・永田裕志選手からのコメントを紹介。
永田克彦のコメント
「青木選手も色々あるかもしれないが、オレも言いたいことは山ほどある! ここで言ってもしょうがないんで、6・15精一杯頑張るだけです。今度の試合で絶対に夢を掴んで、7年前に警視庁を辞めて、3年前にこの世界に入って歩んできた道が間違ってなかったことを証明したい! 以上」
永田裕志のコメント
「出るとか出ないとか、どこ怪我してるとか、主催者推薦がどうだとかウダウダやってるけどファイターは闘ってなんぼ、生き様見せてなんぼだ! ウダウダやってるおかげで6月15日は新日本プロレスの後楽園大会と重なり、俺は会場に行けなくなったけど、克彦、お前だけは周りに惑わされず前向いて一番目指して頑張れ! 攻めて攻めて攻めまくれ」
そして、青木が、延期となった永田戦、上記の永田兄弟からのメッセージに対しコメント。青木はまず、「とにかく、5月11日を楽しみにしていただいていた会場に来てくださるファンの方々、注目してくださるファンの方々に本当に申し訳ないという気持ちが一番です」と頭を下げると、「6月15日、青木真也は必ず100%のモチベーションでリングに上がります。そこですべてを返します。楽しみにしていてください」と語った。また、永田克彦に対しては、「永田選手には本当に申し訳ないことをしてしまったんですけど、6月15日は同じ元巡査として、正面から叩きつぶしたいと思います」と意気込み。永田の兄・裕志に対しては、「色々言ってくれているみたいだけど、関係ねえだろという印象です。もし、弟さんにボクがスッキリ勝つことができたら、大晦日に白黒付けてもいいかなと思っています」と、新日本プロレスのトップファイター、永田裕志との大晦日決戦を希望した。
『DREAM.4』で行われることとなった永田克彦との一戦について、青木は「永田選手は動きのない展開が好きだと思うけど、自分は止まってはいられないんで(笑)。“動”と“静”の闘いなるでしょう」と予想。永田が来月29日に挙式を控えていることを伝え聞くと、「ボクも結婚できるように頑張ります!」と笑顔を見せた。
また、カルバンを破ってライト級グランプリのベスト8に名を連ねた青木に、報道陣から改めて宇野薫の主催者推薦枠についての質問が飛ぶと、「不思議なんですけど、カルバンとやることが大きすぎて、怒るということはなかったんですよ。宇野選手も周りから言われて大変でしょうし、そういう意味ではすごいなと思います」とコメント。「宇野選手と対戦してみたいですか?」との問いには、「肌を合わせられるなら1回はやってみたいと思うけど、正直、あまり興味ない。世界的に見て、(エディ・)アルバレスとかのほうが興味あります」と語っていた。
青木は『DREAM.4』での永田戦に向け、ゴールデンウィークあけに再度検査を行い、「体と相談して徐々にトレーニングを再開」する模様。永田に勝利すればその約1ヶ月後には決勝ラウンドが待っているが、「永田選手のコメントどおり、ウダウダ言ってもしょうがないので、今できることを全力で行いたい。例え80%のコンディションにしか持っていけなくても、残りの20%は気持ちで持っていける自信がありますし、4・29もそうした自負がある。不安に思ってもしょうがないので、前向きに行きます!」と抱負を語っていた。
以下、記者会見後に行われた笹原EPの囲み取材の模様。
【笹原圭一DREAMイベント・プロデューサー】
笹原 5・11『DREAM.3』については、山崎剛選手の相手をゴールデンウィークあけに発表して、全カードとなります。6・15『DREAM.4』はミドル級グランプリの2回戦+青木vs永田戦+ワンマッチですね。本来ならば、ミドル級もライト級も16人が8人になって、そして4人になってというのが一番美しい形だと思うのですが、ミドル級のカードが5・11にあったり、ライト級のカードが6・15にあったりズレて進行しているんですけど、勝ち上がった4人が揃う両階級の決勝戦では、すべてが集約させられるようなドラマをしっかりと見せたいなと思います。
――青木選手が永田裕志選手にも挑戦すると言っていましたが?
笹原 いいですね~、あれは。夢がありますね(笑)。
――桜井“マッハ”速人が5・3修斗で敗れていましましたが、初代DREAMウェルター級王座決定戦に臨むことに変更はありませんか?
笹原 一応、現時点では予定どおりいくとは思っていますけど、もっと別な方法があるのかなとも思います。『DREAM.3』で行われる初代DREAMウェルター級チャンピオンシップ代表者決定戦の勝者とマッハ選手をすぐに闘わせるのか、それともマッハ選手がもう1回DREAMのリングで闘ってからチャンピオンシップを行うのか。いずれにせよ、初代ベルトを懸けて闘っていただくので、「その2人なら相応しいね」というファンの声が必要だと思いますので、そこは再考の余地はあると考えています。
――ヒクソン・グレイシー選手が今、来日していますけど、「桜庭選手とやってみたい」と言っているようですが?
笹原 やっていただけるのであれば全然いいんですけどね。DREAMとしては誰とも話ができる環境にあるので、そういうチャンスがあれば、ぜひ話はしてみたいなと思います。年末は正式に決まっている話ではないんですけど、そういう大きな舞台に向けての流れが作れれば、はい。
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