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2009年6月6日

「自分はもう、一回終わった身。あとは思い切ってやるだけです」
所英男インタビュー

『OLYMPIA DREAM.9 フェザー級グランプリ2009 2nd ROUND』で行われたフェザー級GP2回戦でエイブル・カラムを破り、『DREAM.11』で行われる同GP決勝ラウンドへの進出を決めた所英男にインタビュー。決勝ラウンドに向けての抱負を語ってもらった。【取材日:2009年5月27日】

■「『自分は格闘技が好きなんだな』っていうのを、改めて今回感じました」

──DREAMフェザー級GP決勝ラウンド進出おめでとうございます!
所 あっ、ありがとうございます(照笑)。
──昨夜はどのように過ごされたんですか?
所 上原(譲:ZST広報)さんとセコンドについてくれた仲間たちと一緒に焼肉に行きました。それで、帰ってからはまた違う仲間と合流しました。いいお酒が飲めました。
──今の率直な気持ちはいかがですか?
所 とりあえず、心の底から安心できたし、嬉しいですね。かなりホッとしてます、はい。良かったです。
──「かなりホッとしている」というのは、具体的にどのような部分で?
所 「まだ格闘技が続けられるな」っていう。あと、「自分は格闘技が好きなんだな」っていうのを、改めて今回感じましたね。


──試合を振り返ってみていかがですか?
所 まだ試合映像を見てないんでなんとも言えないんですけど、今回は技術云々よりも気持ちの面に重点を置いてたんです。前回は、ちょっと自分のことを信じることができなくて情けない試合をしたんで。
──今回は自分のことを信じることができたと。
所 そうですね。一回引きかけたんですけど、そこで引かなかったのが良かったのかなと思います。
──引きかけたというのは?
所 三角(絞め)を逃げられたところですね。その後にカメになったところで殴られてたときに、「ちょっとこのまま待ってようかな……」って思いかけたんですけど、試合前に野木(丈司)トレーナー(白井・具志堅スポーツジムトレーナー)からアドバイスをもらったのを思い出して、はい。
──野木トレーナーからはどんなアドバイスを?
所 「自分の中でやると思ったときには、そこで決めてしまう」っていうこと……ですかね、はい。ちょっと自分の言葉ではなかなかうまく説明できないんですけど、でもこれは野木さんが内緒にしてる話かもしれないので、ちょっと詳しくは言えないです。
──闘ってみたカラム選手の印象はいかがでしたか?
所 すごいいい選手でしたね。今回の作戦としては、絶対に気持ちが折れない。これが作戦でした、はい。やるだけやってダメだったら、相手のほうが自分よりも強かったということですからね。勝とうが負けようが、自分が最初に決めたことは最後までやり抜こうっていうことでした。
──一夜明け会見では視聴率のお話が出たんですけど、平均で16.2パーセントという素晴らしい数字の中、瞬間最高視聴率が2ヶ所ありまして、そのうちの1ヶ所が所選手でした!
所 いや〜もう、正直、視聴率とかはあんまりピンと来ないんですけど、でも、嬉しいですね(笑)。時間帯とかもあったと思うんですけど、はい。

■「総合2戦目の選手に先を越されたっていうのは……」

──いよいよ次は9月開催が予定される『DREAM.11』での決勝ラウンドですが、所選手以外に勝ち残った3選手の中で印象に残ったのはどの選手でしたか?
所 どの試合も凄かったですよね。ジョー・ウォーレンもまさか勝つとは思ってなかったし。
──具体的にウォーレン選手の印象はいかがですか?
所 フィジカルに関しては、やっぱり違いますよね。KIDさんをテイクダウンしてましたからね。
──ビビアーノ・フェルナンデス選手はどうですか?
所 昨日は、今成(正和)さんにとっては厳しい試合でしたね。
──高谷裕之選手については?
所 HERO'Sのときから打撃は凄かったですけど、昨日もすごいなって思いました、はい。
──次は、勝ち進めば一日2試合となります。
所 いや〜もう、全然! 最初の1試合に集中するだけですね。
──敢えて選べるとしたら、準決勝は誰と闘いたいですか?
所 自分はもう闘うだけなんで、誰とかっていうのはないですね、はい。
──ウォーレン選手がKID選手を判定で破ったことについて、一夜明け会見で「あんま嬉しくはないです」と発言されていました。
所 今はボーッとしていてあんまり考える力がないんですけど、やっぱりKIDさんがいなかったらフェザー級GPはなかった思うし、僕がやりたいって言ってきて、それが叶わなかったので、はい。それを総合2戦目の選手に先を越されたっていうのは……、悔しいっていうわけじゃないんですけど、まあ……はい。
──いつから練習を再開されるんですか?
所 まずはゆっくり休んで一度リフレッシュしてから、また練習に励みたいですね。
──最後にフェザー級GP決勝ラウンドに向けての意気込みをお願いします。
所 自分はもう、一回終わった身だし、あとは思い切ってやるだけです。もう悔しい思いは散々してきたんで、ちょっとだけはいい思いに浸りたいんですけど、いつまでも浮かれてる場合でもないんで、はい。前向きに頑張っていきたいと思います。