- 2009年2月13日
DREAMフェザー級グランプリ出場選手インタビュー2
大塚隆史/高谷裕之- 3・8『HEIWA DREAM.7 フェザー級グランプリ2009開幕戦』(さいたまスーパーアリーナ)より開幕するフェザー級グランプリ2009出場選手に直撃インタビュー! 今回は、現在発表されている出場メンバーの中では最年少のファイター・大塚隆史、そして1年4ヵ月ぶりの日本でのファイトとなる“喧嘩番長”高谷裕之が登場だ!【取材日:2009年2月5日】
■大塚隆史インタビュー「出場メンバー? 勝てる相手だと思います」
──DREAMフェザー級GP出場が決定しました。今の心境を教えてください。
大塚 モチベーション上がりますね。出場選手も分かって、会見して気持ち引き締まって、だいぶモチベーション上がりました。
──GP出場メンバーを見て何を感じましたか?
大塚 別に。勝てる相手だなとは思いましたけど。まあ、日本人とガイジンが半々くらいになるんだったら、僕はガイジンと当たると思うんで。日本人は別に、そんな意識もしていないです。
──日本人選手は眼中にないと?
大塚 眼中なくはないですけど(笑)。ズバ抜けた選手がいるなら別ですけど、今はまだ特別ズバ抜けた選手はいないので。誰とやっても勝負できるというか、勝てる相手だと思います。
──現在発表されている出場メンバーで闘ってみたい選手は?
大塚 やりたい相手はぁ……、所(英男)、山本篤。高谷(裕之)でもいいかなぁ。そこらへんは総合をやるんで。今成(正和)とかは特殊じゃないですか。
──特殊とは?
大塚 引き込んできたりとか、スライディングで足関とか、総合格闘技だけど特殊で、なんか噛み合いそうにないと思うんですよ。だけど、所とか山本篤とかは全部やってくる感じで、やったら面白いというか、いい試合になると思います。特に所なんて知名度があるんで、勝って僕の知名度を上げたいです。
──錚々たる出場メンバーの中にあって、ここだけは負けないというポイントはどこですか?
大塚 テイクダウンは強いと思います。今まで対戦した中でテイクダウン取れなかったことはないんで。あの日本人メンバーだったら、全員から取れるだろうなと思います。あと、力も強いと思います。僕はあまり減量しないんですけど、上から落としてくる選手にもあまり力負けはしませんから。あと、他の選手よりも多少、スピードもあると思うので、テイクダウンしてパウンドを落として、止まらない試合をしたいです。動いて動いて、倒してパウンド打って、また動いてパウンド打って、という。
──狙うは優勝?
大塚 優勝とかは先の話なんで、今は一回戦に勝つことしか考えてないですね。とりあえず生き残らないと、という感じです。ここで負けたら今年のDREAM出場はもうないと思うんで、一回戦のことしか今は考えてないです。
──勝ち続けてレギュラー参戦したいという思いが強いと。
大塚 そうですね。定期的に出られるようにしたいです。あと、勝ちにはこだわりますけど、その中で自分の持ち味をしっかり出したいですね。まずは勝ちにこだわりますけど。
──現在発表されている出場メンバーの中では最年少となりますが、これからの総合格闘技界を背負って立つという思いはありますか?
大塚 考えたことないですね(笑)。ただ、“若さ”は見せられたらいいなと思います。お客さんに、「なんだ、あのガキ!?」とか「あの若えの、なんだ!?」とか思わせたいですね(笑)。
──今年から本格始動するフェザー級の中で、主役の一人となって盛り上げていこうという思いはありますか?
大塚 フェザー級がデカいところ(会場)でやるのって初めてですよね? ライト級とかは、ある程度、PRIDEとかに出ていて認知された選手がいますけど、フェザー級は所くらいしか知られていないと思うので、これからですよね。頑張って注目されるようにしたいです。だからKID選手も出てくれないと。出ればもっと盛り上がると思いますからね。この階級も、そして僕も、認知されるように頑張りたいです。……一回戦のことしか考えてないって言ったんですけど、先のことを考えると楽しいですよね(笑)。勝っていけば次の試合があるし、チャンピオンに一歩近づくし、いろいろと注目もされるし。勝てば勝つほど、知名度もお金もドンドンついてくるので楽しみです。そういう意味では、DREAMって凄いイイと思います(笑)。
──フェザー級GPに向けての抱負をお願いします。
大塚 今年一発目の試合で、軽く人生も懸かっているかなと思うんで、一回戦に集中して、勝ちにこだわって自分の持ち味を出したいと思います。
■高谷裕之インタビュー「日本でやるからには、確実に日本人が優勝しないといけない」
──DREAMフェザー級GP出場が決定し記者会見に臨まれましたが、今の心境から聞かせてください。
高谷 まだ会見しかしていないんですけど、出る選手が違うだけでHERO'Sのときと同じかなと。懐かしい感じがしました。
──昨年はWECに挑戦されました。海外で得たものとは?
高谷 いい経験になりましたよね。海外ではコンディション作りも難しいし、会場も日本とは違う雰囲気だし、いい経験になったと思います。
──HERO’Sのときはライト級で闘われていましたが、DREAMではフェザー級に挑みます。
高谷 元々、65とかでやっていたので、それよりも軽くなっちゃうからどういう動きができるか不安な部分はありますけど、70に無理矢理増やしてやるよりかは、いい動きができると……やっぱり分からねえです(笑)。まあ、うまく落としていい体調を作りたいと思います。うまく落とせれば、スピード、パワー、打撃ではいいことばっかりだと思いますから。
──現在発表されているフェザー級GP出場メンバーを見ていかがですか?
高谷 いいメンバーが揃っているんじゃないですかね。ストライカーのほうが割と多めですけど、そのほうが噛み合うし、いい試合ができると思います。
──その中でどういった闘いを見せていきたいですか?
高谷 海外とか行ったりしましたけど、結局、前からやっている闘い方をしていこうと思います。打撃でガンガン。ドンドン攻めるような試合をしたいですね。
──記者会見では山本“KID”徳郁選手についての質問が飛び、「まだ闘ったことがないので闘いたい」とおっしゃっていました。
高谷 一度、レスリングのほうに行っちゃってからどんな調子なんだかよく分からないけど、修斗時代、HERO'S時代と一回も交わってないし、ずっとファンの方から「見たい」と言われていたんで、やってみたいですね。
──去年のDREAMは見ていましたか?
高谷 結構見ていました。
──どんな印象を持ちましたか?
高谷 DREAMだけじゃなくて、全体的に日本の総合格闘技は今、青木(真也)選手とか、関節技の選手が結果を残しているので、またスタイルが変わってきたのかなという印象を受けましたね。日本の格闘技もまた面白くなっていきそうな感じがしました。
──フェザー級GPは、今年のDREAMの軸として開催されます。他の階級と比べてフェザー級の魅力はどこにあると思いますか?
高谷 軽い階級になるんで、パワーとかじゃなく、スピードとかで面白さが出てくると思いますね。アグレッシブでスピーディな試合をして、フェザー級の面白さを伝えられればと思います。
──昨年一年、海外で試合をされていて、海外から見た客観的な日本フェザー級の実力というのは?
高谷 日本でも外国でも強いヤツは強いんですよ。ただ、アメリカのほうがアグレッシブな選手は多いかなとは思いました。先のことはあまり考えずにガーっと行っちゃうような。どこで闘うかによってコンディションとかも変わってくるので一概には言えないんですけど、技術的には日本はいい位置にいると思います。
──日本人チャンピオンの誕生が期待されます。
高谷 日本でやるからには日本人のほうがコンディション的に有利だと思うんで、確実に日本人が優勝しないといけないと思います。勝てると思うし、はい。
──これから1ヵ月は何に重点を置いて練習されますか?
高谷 相手次第という部分もありますけど、僕のやることは決まっていますからね。いつもどおりの練習をして、相手が決まれば多少、対策みたいなのも考えようかなと思います。アメリカで闘っていたときは金網用の練習をしていたんですけど、リングだとコーナーがあるんで打撃も出しやすいですし、そのへんをもう一回煮詰めて、リング用の闘い方を作っていきたいと思います。
──これから半年間に及ぶGPがスタートしますが、目標を教えてください。
高谷 もちろん優勝です。やるからには。
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