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2008年11月27日

K-1ルール初挑戦の川尻達也が力強く意気込み!!
「踏み出します! 勇気のチカラで武田選手に挑戦したいと思います!」

11月27日(木)、都内・赤坂Bizタワー アプローズスクエア迎賓館にて記者会見が行なわれ、12・31『FieLDS Dynamite!! ~勇気のチカラ 2008~』の追加対戦カード、【K-1ルール】武田幸三vs川尻達也、【K-1ルール】武蔵vsゲガール・ムサシの2試合が発表された。
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記者会見には、谷川貞治FEG代表、笹原圭一DREAMイベント・プロデューサー、『FieLDS Dynamite!!』への出場が決定した川尻、武田、武蔵が出席。大晦日決戦に向けての抱負を語った。

川尻と対戦する武田は“超合筋”の異名を持つキックボクサー。01年にはムエタイの殿堂ラジャダムナン・スタジアムのウェルター級王者に戴冠、03年にはK-1 WORLD MAX日本代表決定トーナメントで準優勝するなど、その実力は折り紙付きだ。そんな相手にK-1ルールで挑戦することとなった川尻は、「初めてのK-1ルールということで、そして対戦相手が武田選手ということで、正直、今、自分の気持ちは“恐怖”しかありません。このカード自体ファンがどう思うのか分からないし、無謀だって思うファンもいるかもしれません。でも、踏み出すんです。もしかしたらボロボロに傷つくことになるかもしれません。だけど、踏み出します! 勇気のチカラで武田選手に挑戦したいと思います!」と一つ一つの言葉に力を込めて意気込み。K-1ルールを決意した理由については、「もちろん(K-1ルールに対し)興味もありましたし、理由の一つとしては、今年3月にDREAMが始まって、DREAMを背負って闘ってきたのは青木真也だけじゃないと。ボクも少なからず同じ気持ちで闘ってきて、青木君が体重差のあるリスクのある相手と闘うのを望んでいるんであれば、自分もリスクのあるK-1ルールという土俵で自分を表現してみたいと思ったからです」と語った。

一方の武田は、「とても気合いが入っております。大晦日ということで世界のトップの選手が集まると思いますが、しっかり自分も命を張っていい試合を見せたいと思います」と意欲。相手は初のK-1ルールとなる川尻だが、「自分は対戦相手が誰であろうと全力で闘うだけなので、川尻選手だからとか、誰が相手だからとかで手を抜くつもりもありませんし、ナメてかかるつもりも一切ないです。しかも川尻選手はハートのあるファイターですからね。大晦日ということでお祭りのような雰囲気もありますが、熱い試合を、まったく雰囲気の違う試合をしたいと思います」と全力で叩き潰すことを宣言した。

また、川尻と同様、DREAMミドル級王者ゲガール・ムサシもK-1ルールに初挑戦だ。ムサシはかねてよりDREAMと並行してK-1ルールにも挑戦したい旨を語っており、しかも相手がK-1のトップファイターの武蔵ということで、本人としては今回の決定は願ったり叶ったり。ムサシは書面を通じ、「DREAMミドル級チャンピオンとして大晦日のイベントに出られることを非常に楽しみにしている。そして今回、対戦相手は自分と同じ名前を持つ“武蔵”選手。日本で“武蔵”といえば、K-1の武蔵選手のほうが有名みたいだが、それも今年の大晦日までだろう。ファイターとして武蔵選手をリスペクトしているが、格闘技界に同じ武蔵は二人も必要ない。もし私に負けたら、本名のミスター・モリか、コジローと改名してほしい。自分自身にとっては、K-1ルールで、しかも階級も違う武蔵選手への挑戦は、まさしく“勇気のチカラ”が試される闘いになると思う。自分の持てる力をすべて出し、DREAMミドル級チャンピオンとして恥ずかしくない試合を見せることを約束する」と語っている。

対する武蔵はこのムサシからのメッセージを受け、「まったく負けることを考えてないので、改名も考えてない」と一蹴。「相手のことはよく知らないけど、チャンピオンになっている選手なので間違いなく強いですし、ナメることもない。全力で闘いたいと思います」と全力ファイトを誓っていた。

DREAMを代表する2人のファイターが、初のK-1ルールに挑戦! 勇気のチカラ、見せつけろ!!

また、この日の会見では、谷川代表が秋山成勲との交渉状況、そして海外メディアで報じられているミルコ・クロコップvsアリスター・オーフレイム戦の可能性について言及した。秋山との交渉に関しては、「秋山選手とは昨日ようやく交渉の第一歩を踏みまして、こちらから何人か選手を挙げさせていただきました。専門誌等で騒がれている選手も含めて、数人の選手を挙げましたので、その中から秋山選手が選んでくれると思っております。まあ、いい試合じゃないと大晦日の意味もないと思います。秋山選手と再度話し合って来週早々には決めたいと思います」とコメント。ミルコvsアリスターの再戦については、「アリスターはやりたがっていますけど、それはDREAMでやったカードですからね。違うカードになると思います」と『FieLDS Dynamite!!』では行わない方針を示していた。

以下、会見終了後に行なわれた谷川代表&笹原EPの囲み会見の模様。

【谷川貞治FEG代表と笹原圭一DREAMイベント・プロデューサーの囲み会見】
谷川 川尻君も、ゲガール・ムサシ選手もめっちゃ強いと思います。特に、ゲガール・ムサシは強いと思う。あれは、相当、K-1ルールに対応できると思いますね。ホント、ハンパな気持ちでいったらやられると思う。武田幸三が油断するっていうことはないと思うんですけど、川尻君もすごいパンチ力がありますからね。2人ともすごく強いと思います。
——魔裟斗選手の出場については?
谷川 正直言って、無理させられないって感じです。ちょっと可能性は薄いです。(10月のK-1 MAXで)あれだけのダウンを喫していますからね。医者の判断を待ちたいと思います。
——KID選手はいかがでしょう?
谷川 KID選手も、まだ医者からGOがもらえてないですね。まあ、ケガというか、コンディションの面ではこの2人ですよね。あとは全員、誰でも出られると思います。
——秋山選手の対戦相手候補に青木選手は入っているのでしょうか?
谷川 入ってます。
——じゃあ、青木戦を受けるかどうかは秋山選手次第と?
谷川 そうですね。青木選手も含めて、いろいろ出しました。
——今後のカード発表のスケジュールは?
谷川 決まれば随時ですね。12月6日のK-1 WGP決勝戦が終わったら、すぐに全カードを発表できるくらいにしたいと思います。「それ待ち」ってのもあるんで。
——石井彗選手については?
谷川 一度お会いしてお話させてもらったんですけど、なんかあんまり慌てていないという感じがしましたね。
——それはいつ頃ですか?
谷川 2週間くらい前ですね。ホント1時間くらいですけど。ご挨拶がてらに会ったっていうだけで。
——石井選手に会ったときの印象というのは?
谷川 とても純真で、純粋に強くなりたいっていうのを心から思ってる子ですね。“かわいらしい色気”っていうか、ものすごく純真さが伝わってくるタイプですよね。
——例えば、大みそかへのオファーとかっていう話は?
谷川 そこまではしてないです。それは石井選手サイドの状況が整ってからですよね。ボクが会ったときは、DREAMとかの説明をした程度ですね。上がってもらえれるのであれば、いつでも上がってもらいたいですけど、その一方で、大切に育ってほしいっていう気持ちもあるし。契約も含めてどういうふうにやっていくかっていう信頼関係を築くことが大切ですからね。一発勝負で終わる人じゃないし。DREAMのリングに上がるのであれば、大切に育てたいという気持ちがあります。ヘビー級の日本人なんか、なかなか出てくるものじゃないし。
笹原 ちょっといまの話を補足すると、つい最近、別の団体のリングに上がられたじゃないですか。ああいうことは、やろうと思えば別にできるんですけど、それだけの話なんで。そうではなくて、いろんな環境だとか条件だとかをしっかりと整備したなかで、もしやっていただくとなればやっていきたいなっていうのが、ボクらの姿勢ですね。