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2008年3月4日

「最低でも決勝戦には行きたいですね」
宮田和幸インタビュー

3・15『HEIWA DREAM.1 LIGHT WEIGHT GRANDPRIX 2008 1st ROUND』(さいたまスーパーアリーナ)、ライト級グランプリ1回戦でルイス・ブスカペと激突する宮田和幸にインタビュー。DREAMに懸ける思いを語った。

■「“PRIDE vs HERO'S”の対抗戦という意識でいきたいです」

──総合格闘技新イベント、DREAMがスタートしましたが、今の率直な心境を教えてください。
宮田 ファンの人からしたらいろいろ見てみたいカードが実現していくので、いいことですよね。ただ、僕らとしては大変です(苦笑)。
──大変ですよね(笑)。
宮田 単純に、選手も多くなって、優勝するまでに試合数も多いわけですからね。
──今まで宮田選手は旧PRIDEのファイターたちと一緒に練習することが多かったそうですが、これから対戦する可能性もあるということで、練習環境という面で変化はあるのでしょうか?
宮田 1回戦で当たることはなかったんで、今は変わりはないですけど、これから変わってくるのかもしれないですね。自分はほとんど出稽古なので、試合前の練習場所は変えないといけないかなと思います。
──DREAMという新たなイベントが生まれたことによって、結果的にHERO'Sというイベントが消滅したことについてはどう思いますか?
宮田 やっと浸透してきたというか、「K-1の総合のイベントだよ」とかそういう説明をしなくても、「HERO'Sだよ」と言うだけで分かってきてくれていたんで、ちょっと寂しい気持ちはありますね。ただ、イベント自体は大きくなるわけですから、結果的にはいいことだと思います。僕らは頑張るだけです。
──HERO'SとPRIDE。宮田選手にとって違いはなんだと思いますか?
宮田 根本的には、そんなに変わらないと思います。実力的には、一般的には「PRIDEのほうが強い」みたいに言われていますけど、選手同士の相性だと思うんですよね。HERO'SもPRIDEも他の舞台でチャンピオンになった選手が出ていますから。選手同士の相性というのが大きいと思います。
──今度の『DREAM.1』では、“PRIDE vs HERO'S”の対抗戦という意識はありますか?
宮田 大晦日でもそういうテーマがありましたけど、大晦日は自分のミスでああゆう結果(ヨアキム・ハンセンに一本負け)になってしまったので、“今回こそは!”という気持ちがあります。最初は対抗戦という意識でいきたいですね。
──旧PRIDE勢の中で対戦してみたい選手はいますか?
宮田 う~ん……まあ、日本人になるでしょうね。
──旧PRIDE勢でライト級GPにエントリーしている日本人選手と言えば、青木真也選手、石田光洋選手、川尻達也選手ですね。
宮田 誰か一人を選ぶのは……全員ですよね。3人とも練習しているんですけど、みんな寝技も強いし、テイクダウンもうまい。全員強いです。

■「負けたら最後だと思っています」

──対戦相手のルイス・ブスカペ選手の印象を教えてもらえますか。
宮田 “なんでもできる選手”というイメージがありますね。特に柔術はすごいと思います。
──一番注意しようと思っているのはどこでしょうか?
宮田 相手の“勢い”ですかね。タックルにしろ寝技にしろ、とにかく勢いのある動きをするんで、そこらへんをうまく捌かないといけないなと思います。
──ブスカペ選手のタックルも注意すべき点と?
宮田 単純なレスリングならば話にならないと思うんですけど、打撃ありの総合でのタックルはうまいと思うんで気をつけないといけませんね。気をつけていれば大丈夫だと思いますけど。
──2月26日に行われた記者会見では、「実力が発揮できない」とおしゃっていました。
宮田 HERO'Sでは自分の実力を発揮できなかったんで、とにかくDREAMでは力を発揮したいと思っています。今回のトーナメントに出場する16人は全員強豪じゃないですか。そういう中で勝っていけば自信になっていくと思いましね。
──これまでなかなか結果を出してこられなかったことについての危機感というのはありますか?
宮田 それはもちろんあります。自分にとって、今回は正念場です。一戦一戦頑張って、最低でも決勝戦には行きたいですね。
──やはり、初代DREAMライト級王者の称号は意識しますか?
宮田 それは心の片隅に置いといて、まずは一戦一戦です。
──最後に改めて、ブスカペ戦へ向けての意気込みをお願いします。
宮田 今までは自分の力を出し切ることがなかったので、今回は本当に負けたら最後だと思っていますし、とにかくすべての力を出し切りたいと思います。